「天国に誰かが帰ってくるとき、一番仲が良かった誰かにお知らせがいくんだよ。」


「帰ってくる?お知らせ?」


「そう!みんな元は天国から降りて、

僕たちが生きていたあの世界に行くんだよ。


だから、こっちの人たちから見たら、帰ってくるって感じなの、まあその話は置いといて」


福は続けた。


「お知らせと言うのは、

なにかこう耳元でピーンてなる感じ、


人間の言葉で言う、虫の知らせみたいな。」


「そうなんだ。天国ってすごい。」


「天国はそういうのばかりだよ。

風花ももう少しいたらいろいろわかってくるよ。」


そういうのばかりなんだ。

『そういうの』さえもまだ全然わからないけど、


怖いとしか思えなかった天国を、もっと知りたいと思っている私がいた。


だけどその前に私には大きな疑問が心を占めていた。


「葵、どうして迎えに来てくれなかったんだろう?」

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