「えっ、葵がいるの?天国に?」
福は驚いた。
「うん、私より先にこっちに来てるはずなの。」
私のその言葉に
福はうーんと考えてから言った。
「ぼく、葵と風花が
結婚したところまでは見てたの。
天国に行ってもね、生きてる人のこと、
見たいときに見れるんだよ。
『見守ってる』っていうでしょ。
花嫁さんになった風花、
綺麗だった。すごく幸せそうで。
葵がこれからもずっと一緒なら
きっともう風花は大丈夫だと思ったの。」
「ありがとう。
じゃあその後の出来事を福は知らないんだね?」
私が聞くと、
福は
「うん、ぼく、生まれ変わりたいと思ったから。」
そう言った。
「ぼく、いつか人間になりたいんだ。
生まれ変わりたいと思ったら、
みんな生きてる人のこと見なくなるの。
だってまた見守ってて心配になったら
いつまでもその人のこと見守りたくなるでしょう。」
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