第6話 衝撃の事実

 は?ちょ、ちょっと待ってよ、ゆ、誘拐?意味わからない。

「それって本当ですか?あなたがおかしくなってるだけなんじゃ、、、」

「なによ!失礼なこと言って!ほんとよ、ホ・ン・ト!」

頭が追いつかない。夏休み後に一ヶ月学校来なくて、心配して家まで来たらいきなり"誘拐"ってワード聞かされて。一回深呼吸しよう、スーーーッ、ハーーーァ、

「そ、それで、いつぐらいに誘拐されたんですか?」

「確か、、、一ヶ月前ぐらいだったかしら、、、」

「一ヶ月前〜!?」

一ヶ月前ならちょうど夏休み終わりのときだ。かなり経っている。

「警察には言ったんですか?」

「それが、、、息子が誘拐されたって言ったんだけど全く取り合ってもらえなくて、、、」

そりゃそうだ。いきなり言われても「変な人」と思われるだけだ。

まじか、、、あいつなら誘拐されても魔法でどうにかなると思うけど戻ってこないということはそれほど強敵なのか、、、?

絶望してると、いきなり陽向のお母さんが泣きながら頼んできた。

「ねえ、あなたも陽向と一緒で魔法使えるんでしょ?どうにかしてくれない?」

なんと無茶振りなお願いなのでしょう〜!

「そりゃ、私も魔法は使えますけど、陽向よりは絶対弱いですよ?私より魔法が強い陽向が帰ってこないから私なんかぜったいこてんぱんになります!」

私が全力で拒否していると、

「でも、他の人よりは多少強いのでしょ?それとも何?息子を見殺しにする気?」

と少し強めの口調で言われた。

「そりゃ他の人よりは強いし、陽向を見殺しするのは嫌だけど、、、」

「じゃあ決まりね!息子を助けて頂戴!」

話が強引に進められた。ついに決まってしまった。

「まあ、やれるだけやってみます、、、!」

そこから、"陽向救出作戦"が始まった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る