第2話 彼と私の秘密

 そう、彼と私は魔法が使える。

魔法が使えると知ったのは5年生の2学期。魔法が使えると言ってもハ◯ーポッターのような杖を使うのではなく、手から出す魔法だ。

私は風で、彼は火。私は直接攻撃はできないが、一応飛べる。あと強風(?)。

彼は直接攻撃全般で、本気出せば辺り一帯火事になるレベル。でも飛べない。

まあそんな感じで、公表されると口コミがうるさそうなので公表しないようにしてる。

ただあまりにも魔力を使わないと暴走してやばいことになると思うから、こっそり魔法使ったりしてる。私は風だからまだいいけど、彼は火なので暴走したらどんなことになるか、、、しかも暴走しないように魔法使ったら絶対火がどこかしらの物に付くので私が急いで消してる。

まあ、世話はちょっと焼いてるけど、私はそんな彼が好きだ。しかも一目惚れ。

「はやく新しいクラス行こーっと」

6年のクラスは4階なので階段登ってつらい。

 「いつも入るとき緊張するんだよね、、、よ~し!」

意を決してクラスに入ると、、、知らない人ばっか。

だいぶ前に同じクラスだったけどなんか関係もとに戻ってる人だったり、6年間一回も同じクラスになってない人だったり。

「このクラスでやっていけるかなあ、、、」

さっきの決心はどこへ行ったのか、また緊張しながらも席を探していると、、、

「あ、結衣じゃん!やったね!また同クラスだよ!」

去年同じクラスだった子に話しかけられた。あといい忘れていたが、私の名前は結衣です。

「ほんと!まじで佐奈と同クラスで良かったあ〜」

去年まで同じクラスだったこの子は佐奈。今年で4年同じクラスだ。

「修学旅行絶対一緒の班なろうね!」

班ぎめの時には忘れているかもしれない約束を交わして自分の席につく。

「あ、意外とやっていけるかも。」だいたいいつもこの考えに行き着く。

さて、しばらくして、彼が来た。

私が一目惚れした彼、陽向が、、、


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