一目惚れした片思いの彼が誘拐されました

なゆあ

　「今日から新学年だあ〜！」

いつもは学校を渋々行っている私も今日は久しぶりに学校に行きたくなる日。

私は今日で小学６年になる。

「緊張するなあ、、、」

緊張と嬉しさが交わって変な感情になりながらも登下校の道を歩いていく。

　学校につき新クラスの名簿が貼ってある三棟前に行くと、確認するみんなで溢れかえっていた。まず自分のクラスの確認をする。

「私は、、、4組だ！」

次に仲いい友達のクラスも確認。

「あの子は5組、、、あの子は1組かあ、、、あ！あの子は同じクラスだ！やったあ！」

5年のときのクラスが神引きと言っても良かったくらいなのでバラけて結構ショック。

それでも、私はこのクラスのメンバーもすごいいいなと思った。

その理由は、片思いの好きな人がいたから。

5年のときに一目惚れした男の子。顔もいい、頭もいい、おまけに私はボロクソな運動神経もある。でも一番惚れたのは思いやりがあって優しいところ。

無意識に好きな子をチラチラ見てしまうのが私の悪い癖。

　あの子と私には共通点があった。

それは5年生になってからしばらくして気づいたこと。

それは、、、、、、

魔法が使えること。

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