平穏なシーンが描かれていながら、ドキドキする

 誰かの声が、女の子の声が、耳元で聞こえた気がした。
 ――かすかに人の息遣いが聞こえるのだ、左耳の、すぐ近くから、ずっと。
 
一話で描かれる不可思議なシーンに、ぞくりとしました。
その後は、主人公が高校生活を謳歌する描写が、コミカルに描かれているのですが、冒頭のシーンを読んだ後だと、いつまたぞくりとする場面が出てくるかと、ドキドキしながら読み進めています。

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