第4話

「よし!とりあえず、エルドが捕まえたウルフ相手に戦ってみてくれ」


始まりの町を出て直ぐにマースが言う、マースの向こう側を見るとウルフが固まっているのが見える


「あれは?」

「エルドのスキルさ、さぁ戦え」

「わかりました、リェーフ!」


リェーフが前に出ると固まっていたウルフが身震いしリェーフを睨みつけてくる

それに対しリェーフも睨みつけながらゆっくりと近づいていく、そこにカナメが落ちていた石をウルフ相手に投げつける、ウルフが石に気がいった瞬間リェーフが走り出し噛みついていく、すると一撃でウルフが倒れ光になって消えていく


「確か、カナメはスキルが使えなっかたんだよな?」

「はいリェーフの召喚でいっぱいいっぱいで」

「うむ、じゃあブックスペルを教えてやろう」

「ブックスペルですか?」

「ああ、簡単な治癒や補助の魔法が使えるようになる、もちろん治癒魔法や補助魔法のようなスキルよりは劣るしレベルも上がらないが、今のカナメには必要だろう」

「お願いします」


頭を下げ教えおこうと3つの魔法を教えてまらった


<エール>・・・士気をあげる

<ヒール>・・・自然治癒力を上げる

<ローク>・・・攻撃力を上げる


この3つの魔法は本スキルを持っていれば誰でも使えるらしい、つまりプレイヤーは全員使えると言うことだ


「よし、じゃあ次は薬草の採取だ、スキルがなくともどんな薬草か覚えれば採取できるだろうほらこれだ」

「なるほど」


その後、薬草、毒草、痺れ草も3つを教えてもらいコッケイとウィードの戦闘を見てもらいアドバイスを貰った、ブックスペルは発動時間が短いため戦闘直後に毎回かけることや石を常に3つは持っておけとか、いろいろ教えてもらった

ウルフが攻撃力と素早さが早いほか防御力が低いため、攻撃力が高い召喚獣か素早い召喚獣でなければ苦戦するらしい

コッケイは小さなニワトリで声が大きく士気を下げてくる、士気が下がれば召喚獣は攻勢にでることができなくなったり、威圧などの精神に関わるスキルに掛かりやすくなるらしい

ウィードは草の塊に足が生えた形でこの中で一番ファンタジーしていた、特徴は素早く防御力が高いが体力が少なく火属性に弱いため、火属性のスキルを持った召喚獣は有利に戦えるらしい


「うん、弱体化中とはいえ流石、高位の召喚獣、このあたりに出てくるモンスターには余裕そうだね、この後のおすすめとしては町の近くの、亜人の森で狩りをすればギルはある程度稼げるとおもうよ、それと、これレベルが20になったら召喚士ギルドに出しな、私の師匠に紹介してあげる」

「ありがとうございました!」


召喚士ギルドに帰り、最後にありがたいお言葉と紹介状を貰い別れ、受付嬢にクエストの達成報告をしにむかった


「クエストの達成報告を」

「かしこまりました、こちらのオーブに手をかざしてください、はい、確認できました報酬の1500ギルそこからプロテクション制度の500ギルを引いて1000ギルになります」

「ありがとう、ウルフの皮とコッケイ肉、ウィードの香草の納品クエストはありますか?」

「ございます、それぞれ5個づつの納品になりますがよろしいですか?」

「大丈夫です」

「かしこまりました、3件のクエストの受注をいたしました、このまま納品しますか?」

「はい」

「オーブに手をかざしてください、自動でお引き取りされます」

「便利ですね」

「はい、大変助かっております、報酬の2000ギルです」


とりとめのない会話をし、受付から離れた


「そろそろ、おなかが減ってきたなリェーフも空いたか?」

「グォン」

「宿も取らないといけないし、行こうか」


予めマースに聞いていたお勧めの安い宿<宴の歌>に向かう、<宴の歌>は宿に食堂が付いたタイプの宿で召喚獣の同行も大丈夫な宿だ

安い宿の多くは召喚獣の動向がダメで送還しないと入れないらしいのでリェーフと離れずに済むのはありがたい


「すいませんマースさんの紹介なんで来たんですけど」

「まぁ、マースの?それじゃ割引しないとね、1日ごはん付きなら500ギル素泊まりな100ギルよ」

「7日間のご飯付きで、はい3500ギル」

「はいよ、丁度いただいたよ、鍵これね、階段上がってすぐの205号室よ、それと私はこの宿の女将、ジルよ」

「ありがとうございます、自分はカナメですよろしくお願いいたします。今からご飯は頂けますか?」

「あいよ、そこのテーブルに座って待っててね」

「はい」


リェーフと一緒にテーブルに付き待っていると直ぐにご飯が届いた、大きな肉と野菜が多く入ったスープ、リェーフにも大きな肉が届いた、ボリューミーで全て食べきれるか分からなっ方が案外ぺろりといけた、ごちそうさまと女将さんに挨拶し、自分の部屋に入り、ステータスを確認した


ギルドランク  10  所持金 9500ギル

ステータス

名前 カナメ

HP/MP 100/100

lv 3

スキル

[本][✕][✕][✕]

P・・・52/52

召喚獣 リェーフ lv3(キメラ)・・・弱体化中


ステータス (召喚獣)

種族  キメラ

名前  リェーフ

lv 3

スキル

[噛みつきlv2][並列思考]


消費ページ  150


変わった所はレベルが1上がったぐらいで特になかったがリェーフに並列思考が増えていた、効果は単純、リェーフの真ん中の獅子以外山羊の顔とドラゴンの顔が時々喋るようになると言うことだ、山羊とドラゴンが喋らず少し寂しかったためにこの効果はとても嬉しい

そして所持金を見てうなる9500ギル特殊スキルページを購入するのに最低10万ギル、ビックリするほど足りない、クエストをバンバン受けて貯めるしかない


「明日から忙しいぞリェーフ、頑張ろうな」

「グォン」

「メェェー」

「ワン」

「…………え?ドラゴンってワンって鳴くの?」


最後に衝撃の発見に驚きながらアユムはログアウトしていった



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