第2話

「続きまして、スキル設定に入らせていただきます、此方を」


そう言いながら本を渡しくてくる


「そちらの本でのみステータスの確認、召喚獣の召喚並び召喚獣のステータスの確認、スキルの設定が可能です。本を開いてみて下さい」


ステータス

名前 カナメ

HP/MP 100/100

lv 1

スキル

[本][][][]


これだけしか載っていない、このゲームでは従来のゲームと違い殆どのステータスはマスクデータとし管理され確認する事が出来ないのだ、


「[本]スキルのみ初回から所持しています[]をタッチすればスキルリストが開かれます、スキルリストから3つ選んで取得して下さい、今選ばなくてもプレイ中に取得出来る物しかないので、安心して取得してください、また注意事項としまして、スキルの設定にはページを使用しますのでご注意下さい」


今しか取得出来ないのがないのがありがたい、今しか取得出来ないのがあると思うと時間がかかるがそうじゃないのなら直ぐに選ぶ事が出来る、今回選んだのは[回復魔法][幻術][看破]の3つだ


このゲームでの攻撃方法はほぼほぼ召喚獣に依存する、ならば召喚獣が死ににくする為に[回復魔法]と種族特性で得られる[幻術]だ、[看破]は隠れて攻撃されるのを防ぐ為だ。


確か[本]スキルはレベルが上がればページ数が増えるだったよな、それとページを使用するのはβ版をプレイしたプレイヤーから情報を得ていたので特に驚く事はない


「続いて本の表紙をご確認下さい、青い結晶があるのが確認出来ますか?そちらの結晶の色と数で設定出来るスキルの数が変わります、また一定の条件を達成する事で結晶の数が増えますので是非とも色々と試してみて下さい」


確かに本の表紙に青い結晶があるのが確認出来る、確か青、緑、赤の順番に結晶のランクが上がるバスはずだ、これもβ版をプレイしたプレイヤーからの情報だ。


「それでは、最後の召喚獣の召喚に参ります、まず初めに召喚には本のページを使用します、強い召喚獣を召喚する場合多くのページを使用します、召喚するのにページが足りない場合、設定されていたスキルが解除されますのでご注意下さい、また召喚獣が死んでしまった場合、召喚獣のページが欠損します修繕屋と呼ばれる施設でのみページの欠損を修復出来ますのでご利用ください、それでは2択から選んで召喚して下さい」


『上位ランダム召喚』・・・・本のページ数以上の召喚獣を召喚する


『下位ランダム召喚』・・・・本のページ数までの召喚獣を召喚する


ここは『上位ランダム召喚』しかないな、そんな気楽な事を考えながら『上位ランダム召喚』を選ぶ、


選んだ瞬間目の前に魔法陣が現れる、魔法陣は発光しながら回転していく、目が開く事が出来ないほど発光したと思ったその瞬間目の前には一体の獣がいた。


身体は獅子、尻尾は蛇、蝙蝠の翼を生やし

顔が3つ、左から山羊の顔、獅子の顔、ドラゴンの顔、正しくキメラ!

キメラは光りながら本の中に入っていった


「おめでとうございます上位の召喚獣です」

「ありがとうございます!」

「それではこのまま始まりの町ウェルスに転移いたしますのでご注意下さい」

「はい、ありがとうございました!」


お礼をいった直後目の前が真っ白になり、始まりの町ウェルスに転移した


ゆっくりと眼を開けると洋風の建物が多く建ち並ぶ町にいた、近くには噴水があり多くのプレイヤーが行き来している


「すげぇなVR、っとまずは召喚獣のステータス確認しなきゃな」


ステータス (召喚獣)

種族  キメラ

名前  ???

lv 1

スキル

[噛みつき]


消費ページ  150


「名前つけなきゃなー、消費ページ150?確か本の初期ページ数って50じゃなかったけ?」


急いで確認すると確かにそこにはページ数50と表示されている、


「スキルつかえない……早まったかな~」


召喚に成功した召喚獣は召喚中は消費ページを常に使う為、ページが足りない場合かなりの弱体化をする、また、ページが足りない為召喚獣の強化すら出来ないし、スキル分のページがないのだスキルも使えない、当分は弱体化したキメラのみで戦うしかない


「とりあえず、キメラの名前を決めるのとどのぐらい弱体化したのか確認しにいくか」


キメラの名前は直ぐに思いついた、キメラのベースは獅子だ、だからリェーフ、確かロシア語でラインオの意味だ、安直だって?変にカッコつけるよりいいだろ?


そうこうしている内に町の外についた、町の外は平原だ、多くのプレイヤーが召喚獣を出している、オオカミの様な召喚獣や尻尾が蛇の鶏など結構色んな種類の召喚獣がいた


「スゲェなー、あの鶏、狼に飛び蹴りしてる、色んなのいるなー」


取り敢えずリェーフを召喚する、リェーフは全体的に幼くなっていた、大きさも見上げる程だったのが胸辺りまでしかない


「結構な弱体化ぽいなこれ、カッコいいが可愛いになってる」

「グルルル」


リェーフは喉を鳴らしながら手に獅子の頭を擦りつけてくる、どうやら喋る事が出来るのは真ん中獅子の頭だけらしい


「よーしよしよし、やべむっちゃ可愛い」


なにこの子、獅子だからか猫みたいな事してくるんですけど可愛いそんなこんなで戯れる事10分もちろんドラゴンと山羊の頭も撫でた


「よしいくぞリェーフ!」

「グァン!」


町を出て人気の少ない方へ歩きモンスターを探すと直ぐにリェーフが戦闘態勢になった、リェーフが戦闘態勢に入った直後赤いマーカーが現れたマーカーの上にはウルフと書かれている。


「よし、お前の力見てくれ!」

「グァン」


そう言った直後、真っ直ぐにウルフに向かって行きウルフの胴に3つの顔が噛み付きウルフは光となって消えていった


「弱体化は気にしなくていいぽいな、ウルフが一撃?で倒せてたしもう少し戦闘してから町に戻ろ」

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