第24話 『ちんもくステーション』 その8
『順番は結果に影響する? て、どういう意味でしょうか?』
おじさんが、素直に質問しました。
『順番は、ときに、命に差し障ることが、まったくないとは、申せませぬ。それは、偶然であり、必然。必然だから、待たねばならぬ。待たねば何も始まらぬ。しかし、待って良いことがあると、は、いかない。と、いうわけです。』
『まあ、分からないこともないですが。』
『はい。未来が分かるわけがない。とも言われます。しかし、それでも、未来はすぐに、来るのであります。今もまた、未来。』
『まあ、せっかくだから、見ていただきましょう。どうやって、順番を決めますか?』
キオスクのおばさんが言います。
『さて、じゃんけん、とか。』
と、ぼく。
『お〰️〰️〰️😃。じゃんけん、けっこう。グーチョキパーでよろしいか? 1回だしなし。即勝負。』
とは、おじさん。
まあ、3人だから、話しは早いのでした。
結果、おじさん→おばさん→ぼく。となったのです。
『では、お決まりですか。まず、皆さんを順に見せていただきます。そのあと、みた順に、運勢を申し上げます。訂正なし。2回目なし。いざ!』
で、おじさんが、小さな椅子に座りました。
『はい、では、まず、脈を診ます。はい、はい。………次に、喉を触ります。はい、はい。………お腹のおとを聞きます。はい、はい。』
占い師さまは、聴診器を持ち出しました。
『では、目を診ます。じっとして。はい、はい。頭を上から診ます。はい、はい。………うんじゃあ、まいやら。うん、じゃあ、まいやら。くいにげ、〰️〰️ならぬ。うん、じゃあ、まいやらあ。しかしかしかしかしかしか………ぼっ。………はい、終わりました。では、次の方。どうぞ。』
『ダイジョブでしょうか。この方は?』
と、ぼくは、立ち上がろうとするおばさんに、ささやきました。
『まあ、いろいろな流儀がありますからね〰️😃』
『たしかに。お医者さんみたいだな。』
次に、キオスクのおばさんが、椅子に座りました。
『やー。なんだか、なま暖かいような、不思議な感覚だった。なんだろう。ストーブないしな。』
と、おじさんが、述懐しましたのです。
♨️☀️
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