第37話 ここ掘れ温泉!ダンジョン練習中
スラりんがやってくれました。いや、やらかしてくれました。
温泉を辿って熱水源に着いたスラりんさん。
勢い余ってマグマ溜まりに繋がる道まで発掘し、
ゆきちゃんにお礼の火山魚を獲ってきました。
普段は深層で熱エネルギーを食べながら、時々こっちに遊びにきて、ゆきちゃんに恩返しがしたいのだそうです。
エネルギーたっぷり補充したのでどんなダンジョンでもドンと来いとのこと。
てな顔をしたスライムがペッと遠くの入手困難な魚を吐き出した時の心境を答えよ。
「……えらいね!」
とりあえず褒めるしかないだろコレ。もう知らない。
熱水系じゃなくて火山系だったのか。
ということで、ペンションの元露天風呂は早速プールになり、
アヒル隊長よろしくスラりんがプカプカしています。
水影も繋げたので、翻訳問題もバッチリだ!
ゆきちゃんはのんびり火山魚を食べている。
「アッツ!うま!口の中がはじけるー♪」
この子さては、手に入れたら余裕ぶっこいてのんびり遊ぶ派だな?
逆にみーちゃんが何かコソコソ打ち合わせしている。
「ネッターさんにはまだ秘密♪上手くいったら教えるね♪」
街に行ってから色々元気だな。異世界転移無双でも思いついたかな?
「お風呂の方も、夕方までダンジョン練習に使っていいからね。今日はここにお泊まりだから、僕ちょっと片付けてくる。いいのが出来たら教えてね。」
明日、飴屋の不動産屋さんが来て、テクスチャ魔法の見本を見せることになっている。森と温泉宿のデータパックはできたけど、せっかくなら石造り木造りも用意しておきたい。シニアに受けそうなホッとできる系を増やさねば。頑張るぞ!
夕方、スラりんとゆきちゃんが成果お披露目してくれた。
超ガチのダンジョンで驚いた。イメージの作り込みがすごい。
せっかくだから僕の魔法見本もお披露目した。
ゆきちゃんがレイアウトの調整を、スラりんが質感の調整をしてくれる。
ちょっと小物の配置変えるだけでグッと良くなった。流石森の生き物だな。
せっかくなので温泉宿温泉も監修してもらった。
みーちゃんが桶のレイアウトを絶妙なバランスで詰んでいく。
すごくそれっぽい。君たちセンスあるね。
流れでお風呂に行ったら、中は毒沼、外はマグマだった。
「おいコラ君たち。ダンジョン練習したら片付けてね」
「ごめん、忘れてた」
「お風呂はリラックスでしょ。次は私がやる!」
みーちゃんの花風呂テクスチャはとってもフローラル。
「トイレの芳香剤入れたよねこれ?お風呂の香り付けは入浴剤っていう別の物があるから、次はそっちを使ってね」
「そーなんだ、あれトイレ用だったんだ、気を付けるね。外も見た?」
「プリン風呂…!ご丁寧にバニラのお香まで!普通、普通でお願い!」
子供の夢って突拍子もなさすぎる。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます