第5話
「ちょっとカブトさん!?何言ってるんですか!」
『いや、待て薪、これには訳がある』
「訳、ですか?」
『うむ、薪お前は覚醒が出来る筈だ』
「覚醒、覚醒とは?」
急に知らない用語使わないで…?
『む?おかしいな、薪からは確かに覚醒出来る者特有のオーラがあるのだが…いや、まだ気付いていないだけか』
「……えっと、それで?」
『簡単に言おう、覚醒とは凄まじく強くなる技だ』
「はぁ」
強くなると言われましても…どれくらい強くなるのかも分からないし…
『それを使えれば……まぁ今の私より一回り弱い位の力は手に入るだろう』
「はぁ??????」
反則級じゃねーか!!!!!
『覚醒とはそれ程の強さなのだ、そしてお前はそれが出来る筈だ』
「えぇ…?覚醒出来るようになるような事なんて…ありましたねぇ」
そういやカブトさんの世界の基礎報酬覚醒じゃなかったか?
えっじゃあマジで出来るの?嘘でしょ???
『そうか、なら少し乱暴だが無理矢理覚醒させるぞ薪、飲まれるなよ』
「えっ?」
黄金の剣現れ、眼が金色になる
その程度の変化だが秘められた力は大幅に強くなっている
「うおお!めっちゃ強、強くなった?本当に?」
一瞬だけ全能感があったけどもう無い、横に居るカブトさんが強すぎて全能になった瞬間全能じゃないのが分かる、酷い
というかカブトさん覚醒もしてねぇのに今の俺でも手も足も出なさそうで震える
というか一回り弱いって、嘘だろ
一回りどころか蟻と巨人レベルに違うぞこれ
あ?いや、それとも…本気のカブトさんからしたらこの程度一回りなのか?
「す、凄いです!この力、竜王にも負けていない…いや!それどころか竜王以上の……!」
『さて、とりあえず覚醒の第一段階はクリアだな』
「まだ段階あるんですか?」
『あぁ、まだ武装も一つだろう?不完全な証だ』
「あぁ、剣だけですもんね」
剣だけなのとか別に何とも思わなかったけど確かに普通は盾やら鎧やらとセットだわな
「えっ?あの、まだ強くなるんですか?もう十分な気がするんですけど…」
『うむ、薪は戦いの素人だからな、少しくらい強い方が安全だ』
「あぁ、言えてますね」
「戦いの素人、確かにそれなら慎重な方が…」
『さて薪、暫くはそのままにしておけ暫くすれば慣れて武装も増えるだろうよ』
「……あっご飯、ご飯食べに行きましょうご飯!」
『むっ、そうだったな!行こうか』
ーーー
竜の里で飯を食ってる間に武装が増えた
盾、鎧、拳銃
そう黄金の拳銃、俺は驚いたけど2人は驚いて無かった
カブトさんは『飛び道具が具現化するのは珍しいが威力も無いしそこまでだな』との事
これの威力クソ強い筈なんですけど?
竜人ちゃんは銃が何なのか分かってなかった
説明したら「竜王にも勝てますね!」って言われた
たしかにね
あと武装が増えて基礎能力も上がってカブトさんの強さがわかるようになった、蟻と巨人だ
俺は強くなった、覚醒したてから何倍も強くなった
問題はカブトさんだ、強くなったお陰でカブトさんの強さがより分かる様になった
そして分かった、実質的に差が縮まってない
差としては蟻と巨人のままだ
あの人おかしいよ
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