第6話

竜の里まで転移した

まぁいきなり蟲人と人間が来たんで色々とゴタゴタして俺達は一旦牢屋に入れられる事になった


「カブトさん、これ、大丈夫ですかね?」

『彼女が説得してくれているようだったから大丈夫なのではないか?』


まぁ、いきなり処刑!とかならないように信じるしかないかぁ…


「ん?そういや彼女が何て言ってるのか分かりませんでしたね?最初から彼女やカブトさんと話せたから言語関係は大丈夫だと思ってたんですが」

『そうだな、恐らくメジャーな言語を一つ、とかなのだろうか?』

「あー、ん?でもだとしたらおかしくないですか?最初から彼女とは話せましたよ?」


竜同士で喋ってたんだし別にメジャーな言語で喋る必要無くない?


『あぁ、それは竜の状態だからだろうな』

「と言いますと?」

『恐らく竜の状態と人間の状態では声帯が違うのだろうな』

「なるほど、確かに別の生き物ですもんね…」


とか雑談してたら知らない人が現れて牢屋を開けてくれた、どうやら俺らの処遇が決まったらしい


ーーー


『貴様が不敬にも私に逆らおうとする人間か』


えー、何故か竜王と戦う事になりました

いきなり?


しかもちゃんと試合形式だし

よほど舐められてるのか、戦いを断ってはならないみたいな掟があるのか


理由はよく分からんけど今来たばかりの奴と王様を戦わせようとするとか狂気だろこの世界の竜



「ガァァァァァゥ!!!!!」


これが開戦の合図、これだけは教えて貰っていた

まぁ俺竜の言葉とか分からんし


そして戦いが始まったらとりあえず覚醒!


『……な、なんだその力は!?』


フハハ怖かろう、あのカブトさんの足元クラスの

超パワーだぞ!


「いいから死ねぇ!!!」


もう後は拳銃を乱射するだけ、そういやこの拳銃は自動拳銃型なのだが、何故かリロードが必要無い


何なら撃ちたいと思わないと撃てないからか安全装置も無い、もはや拳銃の形と連射力の何かだ



『ふん、人間如きガァァァァァァ!?!?!?』

「うわぁ……」


余裕で受けようとしたら全身穴だらけになった…

めっちゃグロい、そしてこれでも生きてるとかどんな生命力してんだよ…


『く"そ"か"ぁ"!に"ん"け"ん"こ"と"き"に"!に"ん"け"ん"こ"と"き"に"こ"の"わ"た"し"か"ぁ"!』


怖い、怖いのでもう何発か撃ち込んで殺す


『ぐぎゃっ』


……しゃべれる生物を殺したの、凄い気分悪いな


「がぁぁぁぁぁ、ぐぎゃぁう!!!」


めっちゃ高いところに居る竜がなんか言ってる

竜王の親族だったりしたのかなぁ…


あ、降りてきた

…え大丈夫だよね?殺そうとしてこないよね?


「…大丈夫でしたか?たきぎ様」

「えっ」


あ、あの竜人の子が何故ここに!?!?!?


『王選竜ミハヤの名において!正式にハザマタキギを竜王とする!』


……俺が竜王になっちゃったんですけど!?!?

いや、俺こっから狭間の異世界に帰るんだけどぉ!


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異世界転移は運試し 龍百 @ryu_100

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