第6部 悪夢の同期会(前編)
この日は珍しくボクら1回生のみのミーティングが行われていた。
「同期会を開催する???」
「そう、オレらが入部して1ヶ月ちょっと経ってそろそろ慣れてきた頃に丁度いいかなと」
1回生のまとめ役、蓮司こと五百城蓮司はそう語った。
「来週の土曜日1人1500〜2000円で大通かすすきの駅周辺で考えてます!9人いるから団体で予約出来るところ探しとくわ!」
「ちょっと待って蓮司、そんないきなり言われてもあたし来週の土曜涼先輩と素敵な素敵なショッピングデート行く予定なんだけど」
そう自慢気に話すのはボクらと同じ学部(観光文化学部)に所属する港未来(通称:横浜)。ボクが桃さんの演技に惚れて入部したように彼女は涼ちゃん先輩の演技に惚れて入部した。
「おい、てめえええ!!!誰の許可を得て涼ちゃん先輩とキャッキャウフフしていいって言ったゴラア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!!!」
横浜の涼ちゃん先輩とのショッピングデートという聞き捨てならないワードに反応したある男が異議を唱えた。
「ジョー、あんたとあたしの涼先輩の好きのベクトルが違いすぎるのよ。ジョーが涼先輩の魅力に気づくずっとずっと昔からあたしはもう知っていたもんねぇ〜」
「今に見てやがれあの野郎おおお!!!!!!最後に笑うのはこのオレじゃあオラああ!!」
あの1件から2人による涼ちゃん先輩奪い合い対決がが勃発するようになった。有難い事なのか涼ちゃん先輩も人気者になったようだ。
「んじゃ横浜抜いて8人かー??」
「誰が行かないって言ったわよ!ちゃんと間に合うように行くわよ」
「オレとジョーとムックは来週ハムの試合見に札幌ドーム行くから試合が終了次第向かうよ」
「横浜とエイとジョーとムックは大丈夫っと.....。千景と音葉はどうだ?」
「あたし達も来週札駅でショッピングする予定だけど夜からは合流できるよ!」
千景&音葉こと遠藤千景と片桐音葉(ともに総合ビジネス学部所属)。ともに帯広出身との事もありいつも一緒に行動している。
「恋とフッカは大丈夫そうか??」
「あたしたちは特に何もないから大丈夫よん〜」
「でも恋お前美容室行くとか行ってなかったか」
「美容室は日中からだから大丈夫よ。夕方からなんでしょ?」
恋、フッカこと岩内恋と深澤隼人(ともに観光文化学部所属)。このサークル内では珍しく入部当初からのカップルだ。どうも同じ高校出身で高校1年の頃から付き合っているんだとか。
「当日は初めての同期会なので何か催し物ができたらと考えているのでみんななんか考えてこいよ〜」
「催し物って例えば何よ」
横浜が不服そうに蓮司に言った。
「うーん、例えば漫才をやるとか、テーブルクロス引きとか、怪談話とかいろいろあるでしょ」
「絶対いらないわ!笑笑 そんなことより私の実家にホットプレートあるんだけどそれ使ってジンギスカンパーティとかでもいいんじゃない?」
「え!!それいいじゃん!!私いろんな人集めてそういう事やってみたかったの〜!」
横浜の提案に千景が興奮気味に乗っかってきた。
「ねぇ音!横ちゃんのホットプレート借りて私と音葉の部屋で同期会やってもいいんじゃない?」
「私も全然構わないよ!寧ろそっちの方が楽しそうだし!!」
「おし!決まり〜!!って事は涼先輩と丸1日一緒にいられる〜!!!幸せすぎるんだ〜!!!」
「横浜お前絶対同期会よりも涼ちゃん先輩の部屋行きたいが為に言ったろ。そんなん絶対許さん!オレが死んでも阻止したるわ」
ジョーが食い気味に横浜に噛み付いてきた。
「ああん?やれるもんならやってみいや。涼先輩の邪魔したらホントに息の根止めたるかんな」
今にも取っ組み合いの喧嘩をしでかしかねない程2人がメンチを切り合ってる。仲がいいのか悪いのか。
「おい!笑 オレを置いてけぼりにどんどん話進めんな!!笑」
とりあえず同期会の日取りは決まり当日を迎えた。
まさかあんな事が起こってしまうだなんて、ボクらはまだ想像もしていなかったのだった。
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