読書術

「効率の良い読書術」的な本やら動画やらを見ると何だか複雑な気分になるのはなぜだろう?おそらく、インプットを効率的にやっても、それでアウトプットの力が伸びるわけではない、と自分が考えているからだと思う。本なんてダラダラと読めばいい。イーロンの本を読書術に則って読んだところで一流企業を作れるわけじゃない。本を読むだけでレベルアップできる魔法のアイテムだと思っているののだろうか? 本を神格化しすぎじゃないか? ふしぎなアメじゃあるまいし。 確かに情報の質はそこらのネット記事よりは良いかもしれないが、だからといって自分の質も良くなるわけじゃない。本は受動的なものだ。バットを振って練習するのとは違う。本に書かれているのは他人の努力の結晶だ。それを読み取っただけでは大した力にならない。対して、素振りで得た力は自己の努力の結晶だ。そちらの方が圧倒的に身になるだろう。つまり、読書自体に大した効果はない、というのが私の考えだ。読書が効果を発揮するか否かは、読者がそこから何を考えるか、何を作り出すか、どういう行動をするかにかかっているのであって、決して「本を沢山読んだか」、「何を読み取ったか」ではないと私は思うのだ。

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