明日の朝食は昨日と同じ味

今日もパン、昨日もパン、明日も明後日もその次の日もパン。そうやって私の体はいずれパンだけで構成されるようになる……というのは子供の頃の妄想だが、この頃もそんな思いがしてくる。ホントにパンしか食べてない。パンを食べて、一日を無為に過ごし、PCに文字を書き、消し、夢に落ちて、翌日は汗にまみれて起きる。汗にまみれて起きる……別に悪夢を見たわけじゃない。ひたすら奇妙な夢を見るだけだ。今日の夢は「家主」の『家主のテーマ』を口ずさみながら、家の周りをグルグルと相撲取りから逃げる夢だった。そんな夢を見て、汗びっしょりになる訳が分からない。パンの食べ過ぎでそんな夢を見ているだけか。ただ熱いだけか? とはいえ、掛け布団をとればそれはそれで寒い。そうやって取ったら次の日は風邪だ。パンすら満足に食べられない。ゾッとしない。

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