肆拾

 自転車の荷台に乗る彼女が僕の腰に腕を回し、密着する。

 珍しい事に驚きつつも嬉しくなる。


「はは、どうした?」

「え?何が?」

「え?」


 一時停止し振り向くと、彼女はスマホを操作している。


 理解した。ああ、また彼女か。

 前の恋人は僕と別れた直後自殺した。

 そして、僕との永遠を手に入れた。



『死が二人を結ぶまで』

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