弐拾弐
「笑う門には福来るがうちの家訓なの」
いつも朗らかに笑っていた同僚が死んだ。
葬儀では、親族も含め参列者全員が笑顔だった。口角は異様に釣り上がり、黒目が隠れる程に目を細めている。
対して同僚の死に顔は、般若の如き形相だ。
不気味に思い厠へ避難すると、鏡には自分の笑顔が映っていた。
『笑顔の呪い』
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