第7話  水着を買いに!

 修学旅行が終わると、みんなで水着を買いに行った。みんな、かわいいワンピースなどを選んでキャッキャ言っていたが、勿論、僕はワンピースなんで許さない!


「みんな、スタイルええねんから、今日買うのはビキニに決定やで-!」

「「「えー! 恥ずかしいわ」」」

「アカン-! みんな小学生離れしたスタイルの良さを見せつけたれ!」


「沙織ちゃんには、この黄色のビキニなんてどう? 黄色は明るい沙織ちゃんのイメージにピッタリやで!」

「派手やって、無理やわ、こんなん!」

「とりあえず、試着してみてや」


「こんな感じ」

「うわ、むっちゃかわいい!」

「「沙織ちゃん、かわいいで」」

「ほんまにー! でも、もう少し胸が無いと」

「店員さん、パットお願いします」

「ほら、パット入れたらかっこええやんか」

「そうかなぁ」

「「沙織ちゃん、イケテルで! それに決めたら?」」

「うーん、じゃあ、これにする」

「決定! 沙織ちゃんとプールに行くのが楽しみやわ」

「うーん、恥ずかしいけど」

「着てる内に慣れるから大丈夫やって!」

「次は優香やで。何色がええの?」

「私は……目立たない黒とか……」

「うーん、優香ちゃんのイメージカラーは青やな」

「そうかなぁ?」

「紺じゃなくて、明るい青! おお! これなんかどう?」

「ビキニか……」

「とにかく、試着、試着!」

「わかった……」


「こんな感じやねんけど」

「「ええやんー!」」

「アカン-! 思ったよりも地味や。優香の魅力が発揮出来てへんわ」

「ほな、どれやったらええの?」

「赤や-!」

「赤!? めっちゃ派手やんか」

「優香なら着こなせるわ。着替えてみてや」

「うん、わかった」


「派手じゃ無い?」

「大丈夫、優香ちゃん、めっちゃええで!」

「そうかな?」

「「いいと思う-! 似合ってるで!」」

「ほな、優香はこれに決定や」

「崔君、私もパット」

「ああ、そうか。お姉さん-! パットちょうだいー!」

「崔君、大声やと恥ずかしいやんか」


「最後は貴子やな。色は何にする?」

「黒にする」

「ええやんか! 大人っぽい貴子に似合うで」

「ほな、これを着てみるわ」


「こんな感じやけど!」

「「ええやんかー!」」


 黒のビキニは、脚が長くて大人びた身体の貴子にとても似合っていた。


「崔君は、今回何も言えへんの?」

「いや、似合いすぎて声が出なかった。めっちゃ似合ってる」

「あとはパットやなぁ」

「貴子は胸があるからパットなんかいらんのとちゃうの?」

「いるわ!」



 買い物をすると気分がいい。みんな、上機嫌だった。


「お茶しようや」


 4人でカフェに入った。


「プールの順番、どうする? 最初はみんなで行こうか?」


 貴子が提案したが、僕が否定した。


「いや、まずは1人ずつ。優香ちゃん、沙織ちゃん、貴子ちゃん、B小学校の翔子ちゃん、それからみんなで行くんや」

「だから、そのB小学校の翔子ちゃんって誰?」

「まだ内緒。どうせ、中学に入ったらわかるんやから」

「まあ、ええけど」



 翔子と千夏と水着を買いに来た。翔子には白のビキニを選んだ。強制的にそれに決めた。千夏にも、“絶対にビキニ!”とは指示していた。千夏が選んだのは明るい青のビキニだった。ちなみに、胸は千夏が1番大きい。



 そして、プールデートが始まった!







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