おぼろ月は眠らない


おぼろ月は眠らない

甲高い世間話

拡散する信号機の赤


ひとりでいいやって

独りがいいなって


聞こえないふりしたあの声を

思い出した頃に

霧は晴れているのかな


まっさらな角材の匂い

路地裏に溶けたアルミ缶

おぼろ月は眠らない


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