想いの粒

環状線外回り

「またね」のカウントダウン

普通列車は各駅に

重みを増して加速する


僕の夢から始まった

聖夜の煌めきを望むため

僕の地図が逆さまでも

君は笑っていた


踏み込んだ新世界に

派手色はでいろのバケットハット

今日なら被れる気がするのは

君の魔法のせいかな


急に病んだ夜空も

涙が乾いたみたいだ

深呼吸の冷たさで

君にそっと身を寄せる


仰角60度 聖夜を祝う

LEDの大樹に住み着いた

光の粒を追うほどに

君が愛おしくなる


「また行こうね」

笑って呟いた一言がただ

僕の生きる理由だなんて

大袈裟、とも言い切れないや

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