第2話 北と南に分かれて…
「人数が多いからとりあえず二手に分かれて行動しようか?」
「そうだな…」
「振り分けどうする?」
「回復が得意な者を平等に振り分けて後は種族も多種族の方が色々な攻撃に対応出来るだろうな」
こうして振り分けられたメンバーはこうだ
第一部隊メンバー
獣人族 武闘家ケルビエ
ドラゴニール族 法術士マノム
バードニール族 パラディンキラフェア
エルフ 魔法使いフォード
ドワーフ 剣士ドラナ
ホビット 弓術士サヴァナ
人間 召喚士ツバサ
悪魔族 呪術士ニカラエナ
第二部隊メンバー
ドラゴニール族 槍術士ネイド
バードニール族 魔剣士オーエン
エルフ 賢者アシェリー
ドワーフ 戦士メロウ
ホビット 薬士ヒルデ
人間 魔法剣士ゼファー 忍者ショウ
魔族 精霊術士アークバイン
こうして第一部隊はまず北へ、第二部隊は南へそれぞれ向かう事になった
ここからはそれぞれの部隊を切り替えながら話を進める事にしよう
まずは北に向かった第一部隊
「さーて北にはホワイトシープとかいるからそいつら狩って食おうぜ〜!」
そう言い出したのは獣人族の武闘家ケルビエ
「え?野生のホワイトシープは絶滅危惧種なので狩猟はダメなのですよ?」
そうツッコミを入れたのはドラゴニール族の法術士マノムだ
「ええっ!マジかよ!」
ケルビエは酷く落ち込んでいる
その様子を見たバードニール族のパラディンキラフェアがこうフォローした
「どうしても食べたいのなら食肉用に飼育されているのがメギハラナの町で食べられるはずなのでそこを目指しましょうか?」
「そうこなくっちゃな〜!」
「ケルビエは食いしん坊だな…」
そう思わず呟いたのはドワーフの剣士ドラナだった
「誰かなんか言ったか?」
「「「いいえ〜」」」
みんな同じ気持ちだったのでその場をやり過ごした
メギハラナの町までは約10キロほど
魔物を倒しながら先に進んでいく
「おいおいあんまり飛ばすとバテるんじゃ無いのか?」
ケルビエを心配したのかエルフの魔法使いフォードがそう声をかける
「飯を更に旨く食えるようにワザとだよ♪」
「これは先が思いやられるな…」
そう呟いたのはホビットの弓術士のサヴァナだ
「まぁ獣人族は無鉄砲なのが多いからな…心配するだけ無駄だな」
悪魔族の呪術士ニカラエナも呆れた様子だ
「そういやあんたは悪魔族なのに俺達に協力してくれるんだな?」
「ああ…悪魔族とは言え争いを好まない者達も多いからな…私達少数派は好戦的な奴等とは別に集落を作って平和に暮らしていたんだよ」
「そこに邪神ロキと堕天使ルシファーが魔女エルディアと地上を攻めると聞いて地上にやって来たという訳か…」
「ああ…そんな事見過ごすわけには行かないからな…」
そんなこんなやっていると遠目に町らしきものが見え始めた
「あれがメギハラナの町かな?」
「どうやらそのようだね」
「美味い飯が俺を待ってる〜!」
そういうとケルビエは町に向かって猛ダッシュするのだった
「ちょっと待てよ!単独行動は危険だ!」
慌ててみんなでケルビエを追いかけた
何とか無事に到着するとケルビエは酒場の場所を聞いて直行するのだった
「仕方ない奴だな…俺達も行くぞ」
酒場には旅人や商人などが料理と酒を楽しんでいる
ケルビエはお目当てのホワイトシープの焼き肉を頼んで堪能していた
片手にはビールを持ち飲みながら味わっているようだ
「お?いたいた…俺も注文良いですか?え〜とこのベルジャン豚の丸焼きとキノコの炭火焼きと大盛りのご飯ね」
「おいおいドラナも大概だな?俺はこのグリーンサラダとナッツの盛り合わせと中華風お粥肉抜きで」
「フォードはもう少しタンパク質取った方が良いぞ?私は今日のオススメ定食だな」
その他に大盛りのフライドポテトとおつまみ系のものがズラリと並んだ
それぞれ好きな酒やソフトドリンクを頼んで親睦会を兼ねた飲み会になっていた
「じゃ…これからも宜しく頼む!カンパーイ!」
こうして最初の町で夜遅くまで酒場で過ごした一行だった
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