第32話 サキの悩み事

一仕事終えた私はお風呂に入った。


「はぁ〜、生き返るぅ。物運び地味な割に大変で体にくるんだよねぇ。」


サキは今日の依頼を思い出しながら自分の体を見た。


「…私のいつ大きくなるのかな…。フィアさんもアリアさんも大きかったし。なんなら私より年下のアイリちゃんだって私よりは大きい気がするし。」


(揉めば大きくなるのかなぁ。私だって多くは望まないからさぁ、もうちょっと、横から見たら山があるような感じにさぁ。)


サキは胸を揉みながら考える。


「サキ姉、私も入っていい?」


「うぁああああ⁉︎い、いい、いいよ!」


びっくりした。こんなところ見られたらなんて思われるんだか。本当に心臓に悪いよ。


風呂にアイリが入って来た。


「やっと汗を流せるよー。今日晴れてたし量も多かったし、疲れた〜。」


「そうだよね、若いのにお疲れ様。」


「若いのにって…サキ姉だって若いじゃん。」


(やっぱり私よりある…羨ましい…)


サキはぼーっとしながらアイリの体を眺める。


「サキ姉どうしたの?私の体なんか見て。何かついてる?」


「え⁈ああごめん。ぼーっとしてた。」


私は疲れているのかもしれない。いや疲れている。そうに違いない。だって普通こんなこと考えないもん。


疲れなのかのぼせたのかクラクラしながら変なことを考えてしまうので早めに風呂から出た。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー


風呂から出た後は3人ともすぐに眠ってしまった。


深夜2時


「…起きちゃった。ふぁ〜。トイレ行こ。」


夜中に起きてしまったサキはトイレに行き再び寝ようとしたがガゼルの部屋の電気がついているのに気がついた。


(ガゼルさんも起きちゃったのかな?のぞいちゃお。)

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