第33話 何覗いてんだ?ー

覗いた先には何かを作るガゼルの姿があった。


(なんだろあれ…剣?)


剣にしては少し形が変だった。


「ん〜、もうちょっと研ぐか。もっと切れ味を良くしとかないとな。…で何覗いてんだ、サキ。」


(あれ、なんでバレたの?)


バレてしまったのでガゼルのいる部屋に入った。


「ごめんなさい。ちょっと気になって…。」


「いや別にいいんだけどさぁ、コソコソしないで入ってくれば良かったじゃん。」


「それは…癖で。」


「癖?」


サキには変な癖があるようだ。


「あ、そうだ。一つ聞きたいことがあったんだ。アイリについてだけど。」


「アイリちゃんがどうしたんですか?」


ガゼルはアイリを学校に通わせようと思っていることを伝えた。


「学校ですか。いいんじゃないですか。あの子の成長にもいいと思いますよ。」


「やっぱそうだよな。いざとなればフランもいるしいいか。俺の時代は色々あったから不安だったけど大丈夫だよな。」


「そんな色々あったんですか?」


「まぁ、ってか知らない?だいぶ大きなことだったけど。」


「…危ないからって家の地下にいましたね。家族と一緒に。」


「じゃあしょうがない…のかな?」


了承をもらった後は普通の会話を続けて寝た。

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