十一通目 巨人像
ある海峡の底に巨大な像が沈んでいるという言い伝えがあった。その像は剣を振り上げ盾を構えている。神々に逆らった巨人の戦士が罰として石に変えられ海に落とされたのだと信じられていた。
近年海底調査が行われ、巨人の像の実在が確かめられた。しかしその姿は剣を納め盾をおろし、海底を歩くかのように足を踏み出していた。研究者によると像を動かすほどの流れなどないようだが、確かに少しづつ動いている。そしてこのままだと数年後に陸に上がるという。
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