第90話悪魔のささやき
一緒にランチタイムをとっていたランチ会のメンバーの一人が透明なカップにお洒落そうなロゴのついたドリンクを飲んでいた。
そう、これは学校でも人気なサードの商品である。
自分たちの業績が落ちる原因となった飲み物を何故こやつは昼飯に飲んでいる。
というかそれはどこから持ってきたんだという疑問で彼女をみると。
「みなさま、どうされたのですか?あ、これですか。とっても美味しいですよ。」
なんてのんきなおすまし顔でいってやがるものだから、みんな飽き飽きしつつも店の商品を何とか
味変しながら食べてきているというのにと腹が立ってしまった・・・。
我慢大会じゃないんだからという気もしなくもないが一応社長のプライド対決でもあり自社の商品は毎日食べても飽きないくらいアピールしていた空気をぶち壊しているのであった。
もちろんカロリーはバカ高いので昼食はサードのドリンクのみであるがやたらと美味しそうに見えて仕方がない。
凄い幸せそうな顔だしお洒落である、スナグラ写真もアップすると速攻でいいねが飛びまくってフォロワーも伸び快楽数値はぐんぐん伸びる幸せドリンク。
ただサードのドリンクを買って飲んで写真に上げるだけでそんな効果が・・・?って思うかもしれないがやってみたくはある。
栗田ミトは昼食時期にサードのドリンクを届けてもらうようにと会社の社員に連絡する。
トッピング関係が多くてわからないので社員のお勧めだ。
昼休みになるとみんなその手には例のドリンクが握られている姿に驚愕した。
私だけではなかったようだった。
一応スナドラに写真を上げると本当に爆速でいいねが大量についた!
極上に甘くとろけるような味わいと普段以上の大量イイねに伸びるフォロワー数という不思議な現象の脳汁どばどば感が否めない、なんて悪魔な飲み物なのだろう・・・。
新商品を紹介した以上に良いねが伸びるんだから恐ろしい・・・・。
ドリンク1杯でこの快感が味わえ、さらに甘くとろけるような味わいのダブルパンチに脳が破壊されそうである。
4人ともそんな体験をしたものだから絶句するしかない。
そんな強大な敵が苦戦するのが小鳥遊グループのラーメン太郎なのだから太郎はとにかくすごいのはよくわかる。
というか社員におすすめを頼んだのだがトッピングモリモリのヘビー仕様なのでその社員もヘビーユーザーということがわかる。自分の社員までも浸食されているという実感を感じつつものびるイイねに脳が揺さぶられる中、メッセージが届いた。
ミトちゃんがうどん以外食べてるなんて珍しいね、サードのドリンクってそんなに美味しいんだ。
そう、普段塩対応でめったなことがない限り送られてこない許嫁からのメッセージだった。
たった1杯のドリンクで超絶効果である。何だこの神商品は・・・。
だから、彼女も次の日もアレを飲んでいたのか!?
と言うことは太郎という商品はこれ以上もっとすごい効果が!?
私はその悪魔のささやきを実行してしまった、一人レンジ麺二郎である。
ランチに漂わせてはいけない臭いだ。
3人のランチ会のメンバーは全員しかめっ面にさせてしまうくらいの威力
そんなアウェイ感をよそにレンジ麺太郎とツーショットを撮るがいいねがつかなかった。
あれ?なんか、予想とはちがうような・・・。
なんて思っていた時である。
それはレンジ麺太郎だな、そんなパチモンより俺が本物の太郎をたべさせてやるよ!
という熱いメッセージが送られてきた・・・。
こんな情熱的な誘い今まで受けたことがないと私があまりの衝撃に意識を失いそうになった。
これか、これだったのか、これじゃ勝てないわけだ。
栗田ミトはランチタイムに太郎に完敗するのであった。
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
いいねでちやほやされたいならサード。
許嫁とお店デートができる太郎。そりゃ太郎圧勝だよね・・・。
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