第88話クレーマークレーマー

とある料理特番で大物からのお怒りクレームによりテレビ局は騒然としていた。


もちろんお怒り元は小鳥遊グループである。


番組内ではレンジ麺太郎下げ発言のオンパレードだ。

その番組提供CMにも小鳥遊グループ系列のが流れているにも関わらず。

小鳥遊グループを敵に回す覚悟があっての放送だと思われても仕方ない。

テレビ局はすぐさま謝罪訪問やお詫びお放送し問題の鎮静化に至った。

そのお怒りクレームが行われる主原因となったのが、とある学校の昼休みの会話なのだからたまったものじゃないのである。


「ねぇ、昨日の太郎の番組見た?」

と僕は放映中全然メッセージ飛んでこなかったけど当然見ているであろう保健室組に話題を振っていた。


ちなみに今日の昼食はお帰りジャムパンである。

プチっとジャムバター付きという追いジャムもプレゼントされジャムにおぼれる昼食タイムであった。


「え?昨晩の番組かぁ、普段テレビ見ないからしらないけど何かやってたの?」と野口君だ。

あれだけ太郎の情報に過敏なのにどうして・・・。


「う。。。、昨晩・・」鈴木君が昨晩のことを思い出しテンションダダ下がりである。

ああ、昨晩はお食事会だったんだね。とわかりやすいテンションの落ち方だ。


「収録が忙しくてね、テレビは同僚が出てるって教えてくれたのしかみてないかも」

まあ、人気声優なんてテレビを見ている暇ないだろと唯一の希望である山内君をチラ見すれば


「そんなのやってたんだね。」という、うん、期待してなかったよという具合だった。


野口君は早速検索して特番の視聴を開始した。

もちろん倍速再生で、みんなも小さな画面を眺めつつの視聴会が始まった。


途中で拳が震えている野口君に相変わらずつまらないのやってるなと眠たげな面々

男性から見放されつつあるコンテンツである実感を得てしまった。


番組視聴は途中で打ち切られた。

時間もそうなのだが野口君の指がすごい勢いで文章を入力しているからだ。


「あれはひどいなぁさすがにやり過ぎだよ。」と鈴木君も呆れていた。

鈴木君の場合は高級食材がでるたび「うっ」とかいってたからなぁ・・・

やはり定期的に許嫁に会うのはしんどそうだ。

あったことのない許嫁に会うことを想像するだけ身震いしそうだ。


あれ?キャッキャと楽しんでみていた僕と反応がちがうのなじぇなぁーじぇ?状態で少し困惑している。


こんなはずでは・・・、想像どおりならあのそばの食べ方へんなのとかで盛り上がっていたはずなのに・・・。


この世界と感性が違いすぎる僕とみんなとの感性の差がこうも違うなんてと思うのだが、

まあテレビそんなに見ない派な感じだからなんとなくテレビつけちゃう僕と違うのは当然か。


通常レンジ麺太郎は不評だったがDX版は大層お気に召したようでコンビニを覗いてはDXを探しているらしい。


みんな探しているよそのDX版はね・・・。


品薄で数量限定で争奪戦状態なので拘束時間の多い学生が食べられるわけがないというか野口君は素直に頼めばいくらでも送ってくれると思うのだが何故?しない小鳥ちゃんことあのチワワの好感度あがるのよ?


小鳥ちゃんはロリロリペタンで可愛いがすぐキレる獰猛チワワなのだ。

僕もつい最近慣れ始めたわけだが、優しそうな包容力のある加藤君の許嫁の方が格上なんじゃ?

そういえば加藤君から許嫁の不満聞いたことないかも・・・。


「そういえばさ、加藤君て許嫁ラブラブなの?」

「はっ?」と一気に膨れ上がる圧である。

この話題触れちゃいけない話なの???

まわりを見るとおいおいお前死んだわみたいな顔をしている鈴木君とこれから悲惨なことが起こるのか目をつぶっている山内君である。

僕はこの後一体どうなってしまうんだ!!心の中でムンクな叫びをしていたのだった。


加藤君曰く嫉妬がすごいそうだ。

最近は束縛され自由時間がないので仕事か学校時間だけが唯一の時間らしい。

人気が急上昇し、近づいてくる女性声優などが増えたからなおさらだ。

まわりの女性は若いので余計それを気にしているらしい。

芸能関係は年上許嫁が多いので加藤君も漏れずその類だ。

僕は昼休みいっぱいいっぱい加藤君の愚痴につきあったのでした。

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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。

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