第87話名勝負
テレビなどのコンテンツが死に過ぎてて観るものがない。
僕は大体ニュース番組くらいしか見ない。
高校生なのにニュースを見ている時点で察してほしい。
情報番組では料理店の紹介があるが大体は意識高すぎる料理のオンパレードだ。
大体高級そうなデカい皿の中央に少量の食材が乗っているスタイル
皿をキャンバスに見立てた独創的な絵画みたいな反吐がでそうな説明と
やたらと長い商品名が紹介されている。
今回は生を強調した料理だったなとなんというか料理紹介番組なのか疑わしい感じが毎回続いていると
慣れてくるものでクイズ形式で料理名当てクイズに勤しんでいた。
男性が巻き込まれたニュースをやると緊急特番になるくらい大騒ぎなので、めったに起こらない緊急特番を見たいと思てしまうのはマンネリからだろうか。
音楽番組はすごい。
もう、暇を持て余した男性がガチで人生費やして曲作ったり楽器引いたりしてるから
クラシック系の音楽番組が多い大体視聴率が取れるのはたくさんの男性を眺められるからという邪すぎる理由である。
リビングで寝ころびながら健康系スナック菓子を頬張る。
薄味、ローカロリーな罪悪感を感じさせない健康的で色々足りない一品だ。
売れ筋お菓子はグミなのだから、こういうスナック菓子があるだけマシと思う。
これだけ健康志向なのにアイスだけはあほみたいなジャンク味なのだからやはりアイスを食べるのはやめられそうにない。
僕はリビングで珍しくテレビを見ているのには訳がある。
そう、今日はレンジ麺太郎に挑め新感覚料理番組という特番をやっているからだ。
審査員はラーメン評論家や料理研究家などがいて、蕎麦の名人やうどんの達人に麺匠など
麺のスペシャリスト的な人たちが勢ぞろいしていた。
コンセプトはコンビニで提供するランチ麺というまあ、そりゃレンジ麺太郎VSなのだから
条件は整えないと企画が破綻しちゃうよなぁっとスナック菓子を摘まむ。
蕎麦の名人は「太郎?あんな体に悪いしキツイ臭いの麺に、香り豊かで繊細な蕎麦が負けるわけないじゃない」
などと決め台詞を吐きつつ調理が開始された。
司会進行をするアナウンサーの叫び声が聞こえる
「おーっとこれは名人が取り出したのうなぎだぁ!!まさかの高級食材だぁ!」
コンビニでランチに出すというのに用意していたのは鰻である。
まさかとは思うがそばに鰻の蒲焼なのか!?
いくらで売る想定しているんだろうと初っ端から飛ばし気味である。
出来上がったのは、自然薯のとろろがけ蕎麦に鰻の白焼きを添えてという一品が完成していた。
パスタのような真っ白い底の浅い縁が広い大皿にそばの小山が聳え立ち。
雲を思わせるかのようにとろろがかかっている。
皿の縁には、白焼きと薬味がおしゃれ配置で並んでいた。
「これは、山椒の香りが蕎麦つゆの香りとマッチしていてたまらないですね。」
と自称料理研究家がほめにかかる。
「いいですねこの白焼きの焼き加減、それにふっくらしていますよ。」
とラーメン評論家は薬味のワサビをのせ白焼きに箸を伸ばした。
蕎麦を食べる際抹茶塩を振りかけると新緑彩る夏の山へと変貌する。
「これは見た目も鮮やかで彩も文句ないですね!素晴らしい。」
ってかなんでそばを塩で食ってるんだ?と麺つゆ派の僕としては疑問しかない。
蕎麦の隣に麺つゆが入ってそうなつゆ鉢が置いてあったが、どうやら中身は水なのだとか。
「そばの風味ととろろのコク、白焼きの味わいさすがとしか言えません。」
なんというか全力でレンジ麺太郎を潰しに来ている企画何だなぁっとぼんやり見ていて思う。
初っ端から高級食材を投入しコンビニランチというコンセプトからすでにはみ出しているから審査員もろくでもないな。
なんて思いつつもいろいろな料理が見られるからこれはこれで面白いと僕はアイスを頬張りながら視聴をつづけるのだった。
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この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません。
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