第12話:真夜中の夜空①

アリスさんが落ち着いた後、俺らは家に帰えることになった。落ち着いたが、しばらくは虚空を見つめていたが、家に帰ると元気になったので、俺は安心した。ミリスちゃんも一緒に安心しているようだった。


そして、アリスさんは泣いていたから、喉が乾いていたので、水を飲んですぐに寝ることにした。ミリスちゃんも一緒にその時に寝ることにした。俺は、しばらく寝たあと、家の外に出て木の上で月を眺めていた。あとニ時間で南中するぐらいの時刻だった。


俺「…。はあ~、どうしてこうなったのかな?ホントについてないよ。前世では1日に4回不運なことに遭うし、さっきは、色々な意味でやばかったし…。はあ~。」


そんな感じに呟いていると後ろから気配がした。それに俺は反応ができず、接近を許してしまった。


俺「だ、誰だ?目を手で覆うのは?」


ミリス「え~、わかってよ。ミリスちゃんだよ。セシラお姉ちゃん、寝ないの?」


そう、俺に接近してきたのは、ミリスちゃんだった。俺がつぶやいたことは聞いたんじゃないだろうな?


俺「い、いつからそこに?」


ミリス「お姉ちゃんが起きて、すぐに来たよ。」


俺「アチャ~。それじゃあ、私がつぶやいたこと聞いてる?」


ミリス「うん。少し遠かったけど、聞こえたよ。お姉ちゃん、1人で悩んでいるんでしょ?」


俺「あ~、まあそうだけど…」


ミリス「お姉ちゃん知ってる?1「人で悩みなら、みんなで悩め!」って言う言葉。」


俺「知らないけど、大体意味は分かるよ。」


ミリス「この言葉は、ユグラシア王国初代女王様が遺した言葉。あの方がいるから、ここもあるらしいの。」


俺「どういうこと?その人がいないとここは、ないの?」


ミリス「うん。アリス姉ちゃんが女神パナケイア様が自らここに隔離したって言ってたでしょ?」


ミリス「それに協力したのが、その初代女王ユグドラシル様だよ。」


俺「そのユグドラシル様が何をしたんだ?」


ミリス「え~とね。ユグラシア大陸の結界を張っていて、今も維持されているんだ。」


俺「どうやって、維持してるの?」


ミリス「イマイチわかんないよ。アリスお姉ちゃんなら、知ってるかも?ユグドラシル様も不思議なんだよね~。」


俺「へぇ~。なぜ不思議なの?」


ミリス「死亡した年が、正確に分かっていないんだよ。800年前以上900年前未満ということは、分かってるんだけどね。」


俺「ふ~ん。村長が産まれたのと近いですね。」


ミリス「うん。だから、初代女王の生まれ変わりと言われてる時もあるけど多分ないよ。」


俺は、しばらく空を眺めていた。まあ、ここの世界も地球と同じように星があった。しかも、地球と同じような星座も見ることができた。少し違う星座もあったが、発見でにたたからいいだろう。そのようにしている所にミリスちゃんが話しかけてきた。


ミリス「お姉ちゃん、どうしたの?空を見て…。」


俺「あ~。星座を見ていたんだ。」


ミリス「へぇ~。星座?あの星たちのこと?」


ミリスちゃんは、星を指さして言った。


俺「うん、そう。…。そういえば、ミリスちゃんって『ステータスオープン』って使えないの?」


ミリス「何それ?お姉ちゃん、使ったことあるの?」


俺「あ、うん。外に出てすぐに使ったんだ。自分のスキルやLvなどを見れるんだ。日本じゃ異世界転生の定番だったし。」


ミリス「そうなの?私も使ってみたい!」


ん~どうだろうな。転生者限定の可能性がある。でも、俺自体が普通の転生者と違うから、使えるのがおかしい。「スキル通知」も『ステータスオープン』も何かおかしい。とりあえず、使えるかもしれないかも使ってもらおう。


俺「え~と、それじゃあ『ステータスオープン』って言ってみて。」


ミリス「『ステータスオープン』!」


ミリス「…。」


ミリスちゃんは反応がない。多分、出なかったんだろう。おかしいな。俺の仮定が正しければ、全員が使える…。いや、それはないのか。多分前にいた転生者がいて、それを真似した人もいただろう。その人も出来なかったんだろう。何故だ何故だ?前見たスキルに何か関係が…。ん?【言語翻訳】があったな。あ、もしかして!


俺「『ステータスオープン』【言語翻訳】OFF」


ミリス「■■■■?■■■■■■■■■?」


俺「『ステータスオープン』【言語翻訳】ON」


俺「大丈夫でだよ。ミリスちゃん。『ステータスオープン』の方法を試そうとしただけ。」


ミリス「それで、何かわかったの?」


俺「あ~、多分日本語で『ステータスオープン』を言わなきゃいけないと思うのよ。やっぱり、ミリスちゃんの言語私のと違っていたのよ。』


ミリス「日本語で言えれば、私もできるということ?」


俺「とりあえず、リピートしてくれる?『ステータスオープン』【言語翻訳】OFF。『ステータスオープン』』


ミリス「『ス■ー■■オー■■』!」


俺「う~ん。「ス」と「オ」は、聞こえたけど他がイマイチ聞こえん。これは、諦めた方がいいかな『ステータスオープン』【言語翻訳】ON」


ミリス「今、なんてイマイチわからないよ。日本語で『ステータスオープン』いったけど、無理だったよ。」


俺「いや、ちゃんと言えてないよ。これじゃ、結構時間がかかりそうだからやめ!」


俺がそういったその時には、南中まで1時間となっていた。


――――――――――――――――――――

〈あとがき〉

面白ければ、♡と☆をつけてくださると幸いです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る