第10話:検査の結果
村長(ユーラ)「ホントに何をやってるんじゃ…。こんなにも、草花を散らかしおって…。誰が空間魔法を使ったのじゃ?」
アリス「え?ミリス、空間魔法を使ったの?空間魔法覚えてなかったよね…?」
村長(ユーラ)「それなら、転生者のお主か?」
俺「いや、私は覚えていませんし、こんなにも草花を採集できる時間はありませんよ。」
村長(ユーラ)「それもそうじゃの~。…やっぱり、ミリスがやったのじゃ?」
ミリス「は、はい!私がやりました。ごめんなさい。」
村長(ユーラ)「まあ、いいのじゃ!ちゃんと、片付ければ良いのじゃ!」
そう言われ、ミリスは急いでその草花たちを片付けた。さっき思っていたが、誰かがいる気がする。草花が浮いているもん…。
村長(ユーラ)「ハッハッハ。妖精魔法なのじゃ!これは、妖精魔法でしたのじゃ?」
ミリス「はい、そうです。空間の妖精スペル君、通称スーくんにやってもらいました。」
片付けを終わった、ミリスちゃんはそのように、村長に言った。
村長(ユーラ)「まあ、良いのじゃ。説明をして、すぐに検査に入るのじゃ。」
そう言って、ユーラさんは机の上に瓶を10個置いた。
俺「あの~、これはなんですか?質問に関係あるのですか?」
村長(ユーラ)「いや、全くなのじゃ!これは、魔力ポーションと言って、魔力を回復させるポーションなのじゃ!」
俺は、それを聞いて理解した。これは、魂検査に使うものだと…。
村長(ユーラ)「それじゃあ、始めるのじゃ!質問に説明はいらないのじゃ!よって、すぐに質問をさせてもらうのじゃ!」
村長(ユーラ)「第一問!お主は、どこの国出身なのじゃ?」
俺「日本です。」
村長(ユーラ)「ふむふむ。次、第2問!お主は、神に会ったのじゃ?」
俺「え~と、たしか会ってません。でも、声は聞きました。」
村長(ユーラ)「ふむふむ。最後なのじゃ。お主は何歳じゃ?」
俺「え、17歳です。」
村長(ユーラ)「ふむふむ。質問は、これで終了なのじゃ。神様に会ったやつはもう一問多いのじゃ。でもお主には関係ないから、省略したのじゃ。【真偽判定】で嘘もついていなくてよかったのじゃ!」
ん?そうか?2つ目は、嘘だぞ。あれは、【スキル】であって、神様ではないぞ。【真偽判定】の精度はもしかしなくても悪いのか?
村長(ユーラ)「次は、魂検査をするのじゃ!まずは説明をするのじゃ!え~と、試しにアリス!お主を魂検査して良いのじゃ?」
アリス「はい、大丈夫ですよ。前にもしてもらってるので…!」
村長(ユーラ)「よし、やるのじゃ!【魂検査】!」
ユーラさんは、アリスさんに向かってスキルを発動させた。その直後に魔力ポーションを飲んで、そしてまた見てまた飲んでをしばらくしていた。魔力ポーションを5つ飲んだところで終わったようで、話し始めた。
村長(ユーラ)「ふぅ~。終わったのじゃ!結果は、言わないのじゃ!でも、前と変わってないのじゃ!」
アリス「そりゃ、そうですよ。そう、変わることはありませんから…。」
村長(ユーラ)「じゃあ、説明するのじゃ、!このスキル、【魂検査】は、相手の魂の色などを見ることができるじゃ!それに他にも神魂の証を見ることができるじゃ!これで、転生者か、転生者じゃないか判断できるのじゃ!」
俺「そうなんですね。それと、魔力ポーションをたくさん飲みのが関係あるんですか?」
村長(ユーラ)「そうなのじゃ。デメリットとして、魔力をたくさん使うのじゃ。そのため、1回あたり、5つぐらい使うのじゃ。それでは、お主のを見ていくかの~。」
そのように言って、フェルスさんは、俺の方に【魂検査】をして、ポーションをのみ始めた。
そして、検査が終わったあと、
村長(ユーラ)「す、す…」
俺「どうしたの?何か問題あったの?」
村長(ユーラ)「すごいのじゃ~!これは、初めて見たのじゃ!」
アリス「ホントにどうしたの?村長?」
村長(ユーラ)「こんなの落ち着いていられないのじゃ!魂の色が初めて見た色だったのじゃ!」
ミリス「それってどういう色なんですか?」
村長(ユーラ)「セシラールちゃんには、赤色と灰色が混じった感じの色が見えたのじゃ。」
アリス「それって、闇属性と火属性ってこと?」
村長(ユーラ)「お主、分かってないの~。基本属性同士は絶対に混ざらない。だから、別の属性じゃ!特殊と基本属性が混ざることは見たことがあるが、この色は全くないのじゃ!」
ミリス「もしかして、セシラお姉ちゃんの珍しいの?」
村長(ユーラ)「そうなんじゃ~!もう、珍しすぎて興奮が爆発してるのじゃ!」
アリス「何よ、その状態…。」
村長(ユーラ)「ともかく、すごいのがわかったら良いのじゃ!そして、神魂の証も少し違っていた居たのじゃ!あ、神魂の証は、転生時に関わった神様が付ける証じゃ。」
村長(ユーラ)「これから考えられるのは、別の神様がお主の転生に関わったことじゃ!」
俺「別?…他の人は、全員同じだったってこと?」
村長(ユーラ)「そうじゃ!他は、魂に星形のエフェクトが付いているのに対して、お主は、何か変なマークのエフェクトがついているのじゃ。お主には、これわかるのじゃ?」
そう言って、ユーラさんは、机にマークを転写した。俺には、そのマークの見覚えはあった。それは、💡のマークだったからだ。
俺「あ~、見覚えあります。地球にある物なので、教えれませんが…。」
村長(ユーラ)「ふむ、それならケーメの世界の神によって、転生させられたのかもな。あそこも、地球ほどの技術力を持っているからの~。」
俺「ケーメ~!何処ですかそこ!」
俺は、そのように叫んだ。
――――――――――――――――――――
〈あとがき〉
面白ければ、♡と☆をつけてくださると幸いです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます