第9話:イースア村の村長
こちらの世界に転移して一日?いや、半日ぐらい経過した。まだ、太陽は、出ていない。地球でいうと、6時あたりかな?そのぐらいの時間に起きた。アリスさんとミリスちゃんはもう起きていた。もちろん、俺を村長のところに連れて行くためである。
俺「アリスさん、ミリスちゃんおはよう。」
アリス「…。お姉ちゃんって呼ばないのね…。これからは、お姉ちゃん呼びする?」
俺「え~と、遠慮します。」
アリス「…。お姉ちゃん呼びが世界樹の森でミリスちゃんを騙した罰ってことでいい?」
俺「えっ、なんで?」
アリス「そりゃ、少しあなたにお姉ちゃん呼びされたいからよ。」
俺「はい…。分かりました。」
こうして俺は、仕方なくアリスさんをお姉ちゃん呼びすることになった。
アリス「それじゃあ、そろそろ出発するわよ。と言っても、少し歩くだけだからね。」
ミリス「じゃあ、セシラお姉ちゃん出発するよ!」
俺「はい、今行きます!」
…
俺らは、1分ぐらい歩いて、村長の家に着いた。村長の家はこの村唯一の木の上に建っていない家だ。さらに他の家は平屋であるのに対して、この家は2階建てとなっている。まあ、2階建てだから、木の上に建てていないだけだと思うが…。
アリス「村長さん、おはようございます!転生者また連れてしましたよ!」
また?それにこの人は、何者だ?多分村長なのだろうが…小さいぞ。身長は、130cmあるかどうかぐらいだな。年齢はどうなんだろう?
村長(ユーラ)「ん?そいつがそうなのか?私はユーラ・イースア。この村の村長じゃ。よろしくじゃ。」
俺「はい、よろしくお願いします。」
村長(ユーラ)「さてと、まずお主!儂に聞きたいことがあるだろう?わかっておるのじゃ。」
俺「え?…。言えませんよ…流石に。」
村長(ユーラ)「ふむ、それならもう儂が答える。まず、1つ目は、さっき言ったから省略して2つ目。儂の年齢じゃな。儂の永遠の9歳じゃ。」
絶対に嘘だ…。そんなことは分かりきっている。とりあえず、冗談に少し乗ってあげるか…。
俺「アハハ、分かりました。でもホントは、ものすごく高齢の方なんですね?」
アリス「うん、そうなんだよ。絶対に嘘を言ってるよ。ユーラ村長は、エルフ系図に乗っていて、それが800年以上だったのよ。だから800歳以上なのよ。でも、エルフって200歳ぐらいまでしか生きないから不思議なんだよね~。」
ミリス「村長は、村長!どうでもいいじゃん。」
村長(ユーラ)「はは…びどいの~。儂は悲しいのじゃ。」
俺「え~と、とりあえずアリス姉ちゃん。何のためにここに来たのですか?」
アリス「それは、2つあってね。1つ目は君の報告と検査!2つ目は、国民票の手配だね。」
俺「1つ目は、分かりました。2つ目のは、なんですか?イマイチ分かりません…。」
村長(ユーラ)「ハッハッハ。やっぱり、知らないようじゃな。少し教えてあげるのじゃ。国民票は、この大陸の出入りや、鉱山の入場2必要なものじゃ。」
俺「へ~。結構重要なものなんですね。それを失くしたら、どうなるんですか?」
村長(ユーラ)「あ、いや~ものじゃなかったのじゃ。魂に刻むもので、物としても扱うことができるだけなのじゃ。」
村長(ユーラ)「とりあえず、わかったのじゃ?もしそうなら、次にお主の検査を行うのじゃ!」
俺は、ユーラさんの「じゃ」口調に少し腹
が立っていたが、少し抑えて進むつもりであることを言った。
俺「あ~!…ふう~…大丈夫です。検査をしましょう。」
ミリス「え、大丈夫なの?なんか叫んでたけど?」
俺「大丈夫、大丈夫!だから心配しないで!」
村長(ユーラ)「ホントに大丈夫なのじゃ?無理してるんじゃないのじゃ?」
アリス「そうよ。何かあったんじゃない?すごい心配なのよ。」
俺「ホントに大丈夫ですから、先に進んでください!」
アリス「…。わ、分かったわ。そういうことで、村長はセシラちゃんに検査の説明をしてくれませんか?」
村長(ユーラ)「わかったのじゃ!それじゃあ、設計するのじゃ!」
アリス「説明ね…。」
村長(ユーラ)「検査は、3つ!質問、魂検査、実技なのじゃ。」
アリス「いや、前来た転生者には、実技してなかったでしょ!」
村長(ユーラ)「即行でバレたのじゃ…。ともかく、質問と魂検査はしてもらうのじゃ。」
村長(ユーラ)「少し説明するのじゃ!ちょっと、待ってなのじゃ!」
俺は、そう言われたのでミリスちゃんと話してをして待とうかな?と思ったのでミリスちゃんに話しかけた。
俺「ねえ、ミリスちゃん!何かお話をしよう!」
ミリス「いいよ。セシラお姉ちゃん!何を話しする?」
俺「セシラちゃんの趣味を話して欲しいなー。」
ミリス「私の趣味?それは、草花採集だよ!今も持ってるよ。スーくんお願い!」
そう言って、何もない空間に穴が空き、草花が大量に出できた。
アリス「うわっ!なにこれ?」
俺「うわっ!幽霊がいる?誰もいないのに1つだけ草花が浮いている!こわ~い…。」
俺は、そのように、演技した。もちろん、これはお母さんのように空間魔法?みたいなのを使っているのだろう。でも、このようにしてあげたほうが喜ぶだろうと思い、わざと演技をしたのだ。そうしていると、ユーラさんがまたやって来た。
村長(ユーラ)「お主ら何をやってるのじゃ?」
――――――――――――――――――――
〈あとがき〉
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