第3話:白い空間②
俺は、まず【自動サポート】のことについて質問した。
自動サポート『はい、ありがとうございます。スキル【自動サポート】は、あなたをサポートするためのスキルです。戦闘や成長の助言を私がさせていただきます。そして今のように私に質問が可能です。』
自動サポートさんは丁寧な感じで言った。なぜスキルなのに自らしゃべったり、質問に答えたりするのはわからないが、この世界でのAIみたいな存在ということで納得した。次に【覚醒】のことも聞いてみた。
自動サポート『はい、ありがとうございます。スキル【覚醒】は、あなたの体を#転生前の年齢__・__#に戻すためのスキルです。普通の転生者には備わっていません。4つの条件を満たすことで発動可能です。発動すると、そのスキルは、消えるのでご注意ください。』
なるほどね。つまり俺は、16歳の体に戻れると…やった~!でも、ここには家族どころか親友もいないしな…。
自動サポート『最後にスキル【固有スキル:能力変幻進化】が気になると思いますので、説明致します。このスキルは、条件にあったスキルを名前を変えて進化させます。そして、このスキルは1回のみ使用可能です。一回使うとその進化先のスキルに統合されます。そして、効果を失います。』
俺が考え事をしている間に突然言ってきた。少し意味が分からないスキルだか、気にすることはないだろう。これで話すことは、以上のようだった。他にも気になったことを質問してみた。まずは、この世界の名前だ…。
自動サポート『はい、ありがとうございます。この世界の名前は「ルナ・ソレイユ」と言います。そしてこの世界の神の名前は、「アーテー」と言います。分かりましたか?』
なるほど。十分理解できた。次にこの場所を聞いてみよう。
自動サポート『はい、ありがとうございます。ここは、私の精神世界と言ったらいいでしょうかね。私以外が干渉できないようになっています。』
なるほどね…?いや、イマイチ分かんねえ~。でも、いいか。あと2つで質問を終わりにするか…。次は、これ!何故、スキルを非公開にしたのかだ!
自動サポート『はい、ありがとうございます。そもそもスキルは、鑑定で見ています。その結果は、この世界の神、「アーテー」も見ることができます。これらのスキルはまずいスキルたちなので、私自身が言うようにしています。あとでそのアップデートを行いますが、よろしいですか?』
そのように聞かれ、俺はもちろん承諾した。この話の後すぐに行うそうだ。最後に、ここが俺にとって弱点となっている理由を聞こう。場所を聞いた時に一緒に話してくれると思ったが、話してくれなかったから、今聞こうと思う。
自動サポート『はい、ありがとうございます。ここは、聖属性の魔力が充満している空間となります。そのためあなたは今は肌がヒリヒリしていると思われます。その効果も、【火・聖属性弱点】のレベルが上がるとキツくなってきます。これで質問は終わりですね。』
多分そうです。あ、でも異世界転生物では転生時よく神様が出てきますけど、何故今回はスキル?の精神世界なんでしょうか?
自動サポート『異世界転生物というのは存じ上げません。しかし、多分あなたは地球で空間の歪みが発生したせいで虚空に投げ出されていました。それを私が代理で召喚させていただきました。それが要因だと思います。それと、いい加減私にちゃんとした名前をつけていただけませんか?』
俺『あっ、はい。それじゃあ…メリーでお願いします。』
自動サポート『はい、分かりました。私は、今からメリーと言いましょう。それでは、あなたは、セシラール・セイクリッドと名乗ってください。』
う~ん。なんか女性ぽい名前のような…まぁ、いいか。それでは、アップデート始めてください。お願いします。
そして、俺の眼の前は真っ暗になった。
―システムアップデートを実行します―
…『10%完了』
…『50%完了』
…『80%完了』
…『100%完了』
…『鑑定が鑑定Sに変化しました。』
…『スキルをインストールします。』
…『10%完了』
…『50%完了』
…『80%完了』
…『100%完了』
…『インストールを完了しました。』
…『称号をインストールします』
…『10%完了』
…『50%完了』
…『80%完了』
…『100%完了』
…『インストール完了しました』
…『メリーのアップデートを開始します』
…『スキルのアップデートも開始します』
…『10%完了』
…『50%完了』
…『80%完了』
…『100%完了』
…『アップデート完了しました』
…『【■■■■】第一門が解除されました』
…『機能の追加を確認します…』
…『地球への干渉が解除されました』
…『システムアップデート完了』
…『これでアップデートを終了します』
メリーさんのアップデートは、終わった。これからメリーさん?にとてもお世話になることを主人公はまだ知らない…
――――――――――――――――――――
〈あとがき〉
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