第2話:白い空間①
俺は、目が覚めると、白い空間にいた。多分、神様がいる場所だろうと思っていたが、少し違うみたいだ。この空間には人間すらいない。
そして、少し走って分かったことだが、この空間は、一つの市ぐらいの面積しかない。まあ、少なくとも地球では、ないことは確かだ。
なぜなら、周りには一つの大きな樹があるだけで、他には、何も無いのだ。こんな殺風景な空間は地球では全くない。この空間で過ごさないといけないと思うと、生きたくなくなってきた。
いっそのこと、何も食べずに過ごそうか…そう思っていた時期が俺にもありました。実際に体感時間一日ぐらい過ごしたのですが、ここでは空腹がなく、しかもHP?が1以下にはならないことが分かった。大樹に登って落ちれば簡単に死ねると思っていたのにな~。
よって絶対に死なないので何もしないと暇になると分かり、俺は何かしらの行動をすることにした。まず、異世界だとして、定番なら、『ステータスオープン』と心の中で叫べばステータスが出るので、試してみた。
『ステータスオープン』
そして、俺の前にステータスが出てきた。そのステータスはこちら。
―――――――――――――
名前:無し(聖淳)
種族:
レベル:1
〈ステータス〉
HP:E-
MP:C+
攻撃:F+
魔力:D
防御E
魔防D-
敏捷:C
器用:B+(E)
運:200(200)
〈スキル〉
【闇魔法Lv1】【血魔法Lv1】【吸血Lv1】
【火・聖属性弱点Lv1】【日光耐性Lv1】
【鑑定Lv1】【念話】【覚醒】【言語翻訳】
【異空間収納Lv1】【自動サポートLv1】
【】
〈称号〉
【極・悪運の持ち主】【極・幸運の持ち主】【
【異世界からの転生者】【実験台】
【挑戦する者】
―――――――――――――
なるほど。ステータスはきちんと確認できるようだ…。しかし、分からないものが結構あるな…。
例えば…種族のことや、【自動サポート】、固有スキルのこと、【覚醒】、【異世界からの転生者】と【聖流刀術の使い手】以外の称号のことだな。称号は、対となる称号を取得してる気がする…。
とりあえず、一つずつ鑑定してみるか…。
―――――――――――――
〈
…別名、真祖の吸血鬼。神によって作られた種族。この世界には、数千年前に存在し今は死んでいる。最近、新しい個体が現れた模様。
―――――――――――――
ふむふむ、とりあえず俺は神によって作られた種族ということでOKか…。
後で、吸血鬼自体がこの世界にとってどういう存在か調べた方がいいな。結構嫌われてそうだしな…。
次は…先に称号を調べるか…。
え~と、まずこれとこれ!
―――――――――――――
〈極・悪運の持ち主〉
…1日に4回以上不運なことに見舞われた際に獲得する称号。不運なことに見舞われやすくなり、運の値が-20000される。転生しても引き継がれる。
〈極幸運の持ち主〉
…1日に2回、起こる確率が1%未満のことに遭遇した際に獲得する称号。運が+20000される。転生しても受け継がれる。
―――――――――――――
いや、やっぱり対になってたわ。条件は、少しちがうが、効果は、逆になっているな。
オリジン・ヴァンパイアのことを知ってたから【真祖の吸血鬼】は調べなくていいから、後2つを調べるか…。
―――――――――――――
〈実験台〉
…実験台として利用された者に与えられる称号。精神干渉の確率が20%軽減される。(神以外)
〈挑戦する者〉
弱点となる場所に踏むことで獲得可能。弱点の被ダメージがの5%軽減される。
―――――――――――――
は?俺実験台として利用されているの?誰に?文字化けして見えないな…。
まあ、精神干渉がされにくくなるのはいいことだけどな。え~とそれと、【挑戦する者】だっけ、ここって弱点だったか…。少しさっきから肌がヒリヒリしたから、弱点かなって思っていたが案の定だったな。後でここが何処か再確認するか…。
後はスキルの確認だけだな。まずは、【自動サポート】と【覚醒】を調べてみるか…。
―――――――――――――
〈自動サポート〉
―【自動サポート】によって非公開にされました―
〈覚醒〉
―【自動サポート】によって非公開にされました―
―――――――――――――
両方分からん。というか何で、【自動サポート】が非公開にすんの?スキルが意志を持っているのか?マジで分からん…。
まあ、細かいことは気にせず最後のを見るか…。
―――――――――――――
〈固有スキル:能力変幻進化〉
―【自動サポート】によって非公開にされました―
―――――――――――――
おい、マジで分からん。お願いだ!【自動サポート】居るなら、出てきてくれ~!
これじゃ、なんもわかんねぇ~!
そう俺が心の中で叫んだ時だった。驚くことが起きた。
???『呼びましたか?』
突然謎の声がしたのだ。しかも、俺の頭に直接呼びかけているようだ。俺は、びっくりして、声に出して叫んでしまった。そう次のように…。
俺「お前は、誰だ!」
自動サポート『私は、あなたの自動サポートです。私に話しかける際は念話で話してください。』
突然のことに俺は驚いてしまった。まさか、自動サポートは、俺の心の声まで読めるのか?何か失礼なことを考えることがないようにしないと…。
そう思いながら、自動サポートに質問をすることにした。
――――――――――――――――――――
〈あとがき〉
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