聖夜の吸血鬼

藍川蒼霧

第1話:クリスマスの前日

  俺は聖淳ひじりじゅん。聖流刀術の使い手で、赤聖せきせい学園高校の2年生だった。冬休みの前までは…。冬休みの間に何があったって?簡単に言うと俺は、死んでしまったんだ…。じゃあ、回想に入ろう。


 ~回想~


  それはクリスマスの前日のこと、俺には親友が2人いた。しかし、その日は親友2人とも用事があるため、俺は家族と一緒に…いや、一人で、一日を過ごそうと思っていた。まあ、1人で過ごすことはすぐに打ち砕かれた。俺の妹、聖雫ひじりしずくが一緒に買い物をしようと言い出したためである。その時すごく嫌な予感はしていた。いつも妹は、俺に対して冷たい態度をとっていた。今日に限って、一緒に行動したいなど言っていたことに警戒すべきだった。 しかし、いつも俺に対して冷たすぎる妹が俺と一緒に行きたいと言い、それを断ると2度と仲良くなれないと思い、俺は行くことに決定してしまった。そして話し合った結果俺たちは、3軒ぐらい買い物に行くことになった。



 まず最初は、服屋さんに行くことになった。そこでその日最初の不運なことが起きた。それは…俺たちが店に入ろうとした瞬間に、震度4の地震が起きたのだ。地震は、すぐに収まったので震源地をネットで見ると、ちょうど俺たちのいる場所を指していた。俺は、その時一瞬怖く感じていた。なぜなら、そこの場所は、プレートの堺に近くもなかったはずだった。それ故になぜ地震が起きたのかが分からなかった。しかし、首都直下型地震というものがあり、俺たちの住んでいる場所でも地震が起きることを思い出し、安心できた。服屋では、妹の服を買ってあげた。



 2軒目は、スーパーに入った。Super Hiziriというスーパーで、俺の祖先が創業者500年以上もの歴史を持つ会社が経営しているスーパーだ。俺の父さんがこの会社の社長で、ここの店員さんにも、仲良くさせてもらっている。実はここでも不運なことが起きてしまった。なんと、偶然にもスーパーの外の外壁に蜂の巣が作られていて、俺は巣に近づいてしまったため、蜂が俺に向かって大量に襲って来たのだ。すぐに気づいたので、店に入ることができ事なきを得た。そして、店員さんや業者が協力して、駆除したため、すぐに事態は静まった。スーパーでは、クリスマスのツリーの飾りを買った。



 3軒目は、ケーキ屋に行った。Asaltトールという店で妹と一緒に明日のために家族にケーキを買っていた。店を出ようとした時またしても不運なことが起きた。それは店内に強盗が入ってきたことだ。さらに運悪く、強盗と正面で鉢合わせしてしまい、ナイフで刺されかけたが、俺と妹は運よく避けることができたのでので、俺はその直後に強盗を掴み、押さえつけることに成功した。その後、警察が来た時にすごく感謝された。



 俺たちは、すべての買い物を終わって帰っていた時に一番の不運なことが起きてしまった。親友の1人、水月葵すいげつあおいとばったり出会ってしまったのだ。そして葵は、突然俺を殴ったきた。理由はわかっている。多分葵は、俺のことが好きだ。そして、今までの葵に妹のことは言っていなかった。多分言っていたとしても、多分殴られるのは、回避できないだろうと思っていて言ってなかった。その事が深く関係していた。その後少し事情を説明したら、一時的に落ち着いたが、それでも俺と俺の妹を睨んでいた。その機嫌を治すために仕方なく家まで付いていってあげることにした。そのことを聞いて、機嫌は少し治っていた。


 

 そして、遂にその時は来た。その道中俺は不調ではなかったのに突然倒れ、多分死んでしまったのだ。その際、葵はテンパり、妹は「お兄ちゃん、お兄ちゃん…死なないで!」と言っていたのが聞こえた。まあ多分もう死んでいただろうし、幻聴なんだろうな…と思ったいた。さらにあまりいい人生が送れなかったなと思いながら、そこで視界が黒くなった。そして目が覚めると俺は、いつの間にか転生して白い空間にいたのであった。俺が死んだのは、夜のことだった。


~ある同級生の家で~


俺は他の同級生2人と遊び、結構暗くなっきたので、

もう帰ろうという話になった。


男子生徒1「今日は、楽しかったな~。また今度遊ぼうな~。」


男子生徒2「そうやな~。また今度!きらは明日親友の…えっと、誰だっけ?忘れたな~。」


男子生徒1「淳だよ、聖淳。」


男子生徒2「そうそう、そいつだったわ。影が薄いから忘れてたわ。それで淳と遊ぶんやろ?楽しんできな!」


男子生徒3「そうだよ。僕と翔の2人で明日は遊ぶから、楽しんできなよ。」


男子生徒1「そんなん分かってるよ。それじゃあ、バイ…」


聖淳の親友が帰ろうとした時、俺たちが付けていたテレビで緊急ニュースが流れた。


アナウンサー「緊急ニュースです。今日の19時頃、聖通りひじりどおりで人が消えるという事件が発生しました。現場には、2人の学生がいたらしく、警察は、明日からその2人への聞き込み調査と現地調査を行う予定です。」


男子生徒2「こんなこと現実でおこるんやな~。人が消えるってどういうことや?」


男子生徒1「あんまり、わかんねぇよ。だが、嫌な予感がする…。」


 ――――――――――――――――――――

 〈あとがき〉

藍川蒼霧です。この作品は、一度非公開にしていた作品ですが再度公開します。元々は2年前に書いたものです。この前にも少し書いていたものもあったのですが、そちらは没にした時に全部消してしまったのでないです。もし要望があればそちらを書く(時期未定で)ようにします。これ以降の話でミスとか変なところがあれば書き直します。元々、アルファポリスで書いていた作品なのでそこらへんミスがあるかもです。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る