概要
若き男と鬼の少女が織りなす、千年の時を超えた真実の愛の物語。
☆★☆ カクヨムWeb小説短編賞 2023 中間選考通過作品 ☆★☆
時は平安時代。齢十八の千歳丸は勅命により鬼退治へと向かうことになった。
いつか京の都を襲った鬼の残党。決して生かしておくことは出来ない。
だが俺が出会ったのは、齢十四、五ほどの鬼の少女だった。
少女を退治して人として生きていくか、少女を守り男として死んでいくか。
若き男と鬼の少女が織りなす、千年の時を超えた真実の愛の物語。
「カクヨムWeb小説短編賞2023」創作フェス 1回目お題「スタート」参加作品になります。
時は平安時代。齢十八の千歳丸は勅命により鬼退治へと向かうことになった。
いつか京の都を襲った鬼の残党。決して生かしておくことは出来ない。
だが俺が出会ったのは、齢十四、五ほどの鬼の少女だった。
少女を退治して人として生きていくか、少女を守り男として死んでいくか。
若き男と鬼の少女が織りなす、千年の時を超えた真実の愛の物語。
「カクヨムWeb小説短編賞2023」創作フェス 1回目お題「スタート」参加作品になります。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!~ 千年越しの約束が、現代の雷門前で花開く ~
5000字あまりで、これほど鮮やかに「時を超えた愛」を描ける作品はそうありません。
最大の仕掛けは、千歳丸が花姫に「千年掛かろうとも必ずお前を幸せにして見せよう」と言った後、実際にその言葉通りになることです。大仰な伏線ではなく、阿呆っぽい男の軽口がそのまま千年後の現実になる——この構成の気持ちよさが、短編としての完成度を一段引き上げています。
花姫の視点で描かれる終盤が特に秀逸でした。千年ぶりに止まっていた時が動き出す瞬間を、大げさに描かず、ただ「ふふっ」という笑いと涙で見せる着地の繊細さ。「刀ではなく笑い殺す気じゃったのか」という花姫の台詞に、千年分の孤独と喜びが凝縮されています。
千歳丸…続きを読む - ★★★ Excellent!!!千年の約束
豪快で猪突猛進なようでいて、誰よりも真っ直ぐで、決して信念を曲げない千歳丸。
そんな彼が「お前を笑わせる」と誓ったなら、その言葉は軽い冗談ではではなく、覚悟が込められたものになります。その強さが彼の魅力を際立たせています。
一方の花姫は賢く静かで、どこか達観した雰囲気を持っています。
けれど彼女の言葉の端々には、長い孤独の中で抱え続けた寂しさが滲んでいます。どんなに冷静を装っていても、その小さな肩に背負ったものはとても大きい。それでも、彼女は最後まで気高く在り続けます。その凛とした姿が印象的です。
二人の会話には軽妙なやり取りもあれば、心に染みる静寂もあります。時には軽口を叩…続きを読む