概要
なんのために、なにがしたいのか。
イストワール王国とは……。リュンヌ神が、創造した精霊世界リテリュスにある七大陸で一番大きな大陸に鎮座する軍事大国の名前だ。リュンヌ神が、天界へと入滅した後に人類独立の証として旗揚げをしたふたつの国のひとつでもある。リテリュスを実効支配するリュンヌ教国の兄弟国であるイストワール王国は、ベトフォン家をもって成立していると他国からの皮肉をうけている。しかしながら、ベトフォン家に隠れているだけで様々な英雄の才を持った人間が生まれていた。ただし、武門の誉れであるベトフォン家とは、違う形の存在が多い。とくに、魔術や治癒術において秀でた人間がイストワールの歴史に墨をつけてきた。ベトフォン家と敵対する者たちは、彼らの誕生を待ち望み寵愛をして政治的に利用する。その末路は、栄光のベトフォン家と比べると、余りにも
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!読むたびに、深呼吸したくなる。
タイトルを見て「おっ?」と気になり、読んでみたら――まるで一杯のあたたかいハーブティーのように、心にじんわり染み込んでくる物語でした。
主人公のソレイユ(ヴェニス)は、かつて“英雄”と呼ばれた女性。けれど今は、静かに宮廷の片隅で治癒術師として働いています。その姿がとても印象的で、ただ優しいだけじゃなく、「痛みを知っている人の強さ」が彼女のまなざしから伝わってくるんです。
戦いや陰謀、異形の魔物との緊張感もしっかり描かれつつ、物語の根底には、人と人とのぬくもりや“赦し”が流れていて。読むたびに、自然と呼吸が深くなっていくような、そんな感覚になります。
彼女の選んだ生き方、これから…続きを読む