第5話 救命師昇格
「お前達酒は好きか?」
「酒が嫌いな奴はいねぇ、めったに手に入らねぇが」
「半分残った焼酎やるから飲んでくれ」
「姐さん・・・酒飲んで良いのか?」
「飲めるなら飲め、コップは無いが」
「コップなんて上品な物無くても飲める」
3人は回し
摘まみに塩唐揚げ出してやると、右腕を治してやったのがボスだったようで、最初に手を出して塩唐揚げの臭いを嗅ぎ、恐る恐る口に入れた。
「うぅ? 旨めぇ!! お前達も食ってみろ! 酒がすすむぞ」
二人の男が同時に手を出して、口に放り込んだ。
「「旨めぇ!!」」
「姐さん! こりゃ何だ?」
「鶏肉を油で揚げた、唐揚げって食い物だ旨いだろ」
「あぁ! こんな旨い物食った事がねぇ」
「これから私の指示で働けば、もっと旨い酒を飲ませてやるぞ」
「「「おぅ! 何でもする!!」」」
「
『救命師初級3等が初級2等に昇格しました【救命袋】使用可能です』
「頭の中で初級2等に昇格って言ってる」
「主神様が評価されたようです。初級2等から【救命袋】が使えます」
「頭の中でも【救命袋】と言ってた、何の事?」
「アイテムボックスのような物で、救命に関するなら人も収納出来ます」
「救命袋!」
試しに備前石道を収納してみた。
備前石道を取り出すイメージで。
「救命袋」
備前石道が現れた。
「アイテムボックスは有り難い」
「中級になれば名酒さんの持ち物、家ごと収納できるようになります」
「ボス、こんな所で酒盛りして、何か良いこと有ったのかい」
こ汚い男が8人やって来た、手下どものようだ。
「おぅ! お前達今から、こちらの姐さんの配下だ! しっかり命令を聞くように、不服なら勝手に生きて行け!」
「意味が分からねぇが、ボスが配下になったのなら俺達も姐さんの配下に成るのに異存はねぇ」
「
「え?」
言い残し、シドウ君は虚空に欠き消えた。
「シドウ君! これで放置は無責任だよ・・・シドウカムバック!!」
「姐さん? シドウって人はどうなった?」
「シドウ君は、2級天使で主神様に報告に行った」
「ん? 天使? 姐さんも天使か?」
「そんな訳あるか! 私は38歳普通のオバサンだ!」
「ウソ! そんな子供みたいななりで俺より年上かよ姐さん!」
「外見を自由に決めれるって・・・切り落とした手も平気で治した、やっぱ姐さんは女神様だろう!」
「俺の腹の傷も一瞬で治した、お前ら女神様の配下にして貰えた! 感謝して懸命に尽くせよ!」
「女神とか大層な者じゃ無いよ、正直に言うと神様から救命師って資格を頂いただけの、38歳のオバサンが私」
「神様から資格を頂いた? なら使徒様だ!!」
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