第21話 (掲示板回)

スレッドタグ:魔法


 



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380:名無しの読者

なぁ、俺の持っている『あずきバーの硬さが上がる魔法』ってどうすれば有意義に思う?


381:名無しの読者

自分の歯を折るとか?


382:名無しの読者

スーパーの品出しの店員さんとして働いて無差別に人の歯を折っていくとか?


383:名無しの読者

>>382

採用


384:名無しの読者

採用すんなw


385:名無しの読者

自分警察官なんで仕事増やさないでください。


386:名無しの読者

この時間帯にこんな掃き溜めにいる公務員がいるがいるわけがない。


387:名無しの読者


388:名無しの読者

まぁせやな


389:名無しの読者

なぁ、最近アイドルのロークちゃんの『指定したサイリウムの輝きを10倍にする魔法』って実質当たりやとワイは思うんやが


390:名無しの読者

まぁ職業とバッチリ相性が良かっただけやしな。


391:名無しの読者

仮にアイドルじゃなかったとしても推しのライブで目立って光れるから推しに認知されそう


392:名無しの読者

あのー少し良いですか?魔法の事で相談したいんですけど。


393:名無しの読者

なに?


394:名無しの読者

お?なんか変な魔法でも持ってるのか?


395:名無しの読者

黙れあずきバーWWWWW


396:名無しの読者


397:名無しの読者

5000円で一回しか使えない魔法を販売しようと思っているんですけど、どんな魔法がいいとかあります?


398:名無しの読者

は?販売?


399:名無しの読者

人生やり直せる魔法ください。


400:名無しの読者

無理です。


401:名無しの読者

切実で草


402:名無しの読者

そんな大魔法、5000円で買えるわけないよなw


403:名無しの読者

で、販売ってなんだよ。


404:名無しの読者

そんなの存在するわけないやろ


405:名無しの読者

いやー実はこの間の研究でできたんですよね~w

で、ここにいる皆さんに案を出してもらおうと思ってw


406:名無しの読者

はいはい釣り乙w


407:名無しの読者

じゃあ童貞捨てる魔法をください。


408:名無しの読者

風俗行って捨ててください。

一応魔法の形としては、異世界ファンタジーで出てくるようなスクロールののような形で販売しようと思っています。


409:名無しの読者

それがマジだっていうのなら、世界的なニュースになっているはずやで。


410:名無しの読者

この間発表された魔法を利用した医学療法でさえあんなに反響を呼んだんやで?そんな方法があったらSNSでトレンド入りしてるやろうな。


411:名無しの読者

ここ3年の間ですんごい魔法の発見が相次いでいるけどさ…それに便乗できると思っちゃった?


412:名無しの読者

実際ここ数年での発表内容はヤバいでしょ。建築技術に魔法を組み込んだりとか、物質の媒体に魔法を組み込んでを作るとか。


413:名無しの読者

実質錬金術で草


414:名無しの読者

何がヤバいって、これらをたった一人の高専生が発表したって事やで。名前わかってないけど。


415:名無しの読者

あー、とりあえず釣りって事でもいいから言っていってくれ。お前らどうせ暇だろ?別に一回じゃなくても欲しい魔法を言ってくれたらいいからさ。

出来れば実際にありそうな奴を頼む。


416:名無しの読者

はあ?暇じゃねぇし。俺今から外回りの営業だから。


417:名無しの読者

嘘乙。そんな奴がこんな便所にいるわけがないんだよな。


俺は足の小指を絶対防御する魔法が欲しい。


418:名無しの読者


419:名無しの読者

嘘じゃないから。今から行くから。


420:名無しの読者

必死乙WWWW


俺は飽き性で怠ける所があるからやり始めた作業を終えるまで中断出来なくなる魔法とか欲しい


421:名無しの読者

あー確かにその魔法は俺も欲しいかも。


422:名無しの読者

夜ぐっすり眠れる魔法。


423:名無しの読者

その場の展開にあったBGMが流れる魔法


424:名無しの読者

なんやそれWWW


425:名無しの読者

パリピになる魔法


426:名無しの読者

息子が大きくなる魔法


427:名無しの読者

花粉症が治る魔法


428:名無しの読者

>>427

そんな魔法あったら伝説やで…



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ーー



「なるほどね…そういった魔法がいいのか。」


荷物を片付けながら、モニターを見ていく。


あれから3年が経った。

良くも悪くも、この学校は研究にとても適していた。

定期的に現れる呪物や魔道具の類のものが僕の研究にとても役立ってくれたのだ。


最初は回収したモノを警察の方に提供していたが、その仕組みが気になり始め、いつの間にか自分で管理するようになっていた。


もうすでに、この学校の敷地内の中で発生した魔道具は勿論、使用した魔法、所持している魔法、発生した噂や話の内容など情報を勝手に蒐集するようにしている。


形としては、結界みたいなモノを想像して貰いたい。


故に、もう個々に仕事としている必要はない。

卒業までの単位取得は完了したし、後は自由に過ごすだけ。


だから、やってみようと思ったのだ。

魔法のお店を。


魔法を使用するのに、これと言って法令があるわけではない。


魔法の中には勝手に発動するモノもあるので、法律で縛る事は出来ないのだ。

後は、そもそも魔法の効果が低過ぎて使い所がないからという考えもある。



ただ、店を始めるには開業届とそのお店を開く場所が必要不可欠だ。


まぁその当たりも後で考えればいいか。


茶色のコートを身に纏い、トランクを手に取る。


さて、あの時の旅の続きだ。

張り切って行こうか。



あの時に一度終わった旅が、もう一度再会しようとしていた。


だが、無常は知らない。

誰も知らない。

僕も知らない。


3年前とは比べようがない程に荒れ狂う嵐の様な旅になるなんて事を。













 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄





使い道がある魔法


『魔法を文字化けさせる魔法』


消費魔力8





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鋼銀の旅人 木原 無二 @bomb444

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