12句目 悪役令嬢 少女期・学園高等科【冬】
我待ちて うち薫りたる 冬の薔薇
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【悪役令嬢ガーネット・スフォルセフ(17歳)解説】
沈む気持ちと共に、降りしきる雪も激しさを増すようです。今年は例年にない大雪のようです。なぜかしらね、豊穣の聖女が現れたと云うのに皮肉なものね。
忙しい王太子妃教育と学園のお陰ですっかり疎遠になっていたお母様と、久しぶりにゆっくりと言葉を交わしました。
わたしが生まれたのは温かな春の日で、公爵邸の庭を彩る花と云う花が一度に大きく開いたのですって。
落ち込みがちだったけれど、お母様の気遣いに少しだけ晴れやかな気持ちになりましたわ。穏やかな冬晴れでしたので、そのまま庭を散歩しました。冬薔薇の花が、優しい思い出で満たしてくれるように、咲いて待ってくれていましたわ。
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