11句目 悪役令嬢 少女期・学園高等科【秋】
君想い 頬触れ冷たし 野分あと
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【悪役令嬢ガーネット・スフォルセフ(17歳)解説】
実りの季節がやって参りました。王国は例年にない冷夏に見舞われ、作物への多大な被害が見込まれておりましたが、豊穣の聖女リリベル・ミレットのもたらした知識のお陰でさしたる被害も無かったようです。
良かったですわね。
小麦畑に冷たい風が吹き抜け、領地を視察するわたしの涙に濡れた頬を冷やします。心が冷えて辛い気がするのは、風が冷たいからですわ。揺れる黄金の小麦の穂が、わたしと王太子の間を吹き抜ける冷たい風を、嘲笑うように見えたからなどではありません。
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