第5話 契約

――風切り


ザシュッ ザシュッ ザシュッ


やばいやばいやばいやばい。これ俺本気で死ぬかもしれない。俺まだ高1よ?こんな早く死ぬなんてやだよ?そうだ、酒呑童子なら。


「酒呑童子、助けてくれ!」


すると酒呑童子がやってきた。

かまいたちを連れて。


「すまん晴人。未契約の状態だとこいつごときにも結構てこずってしまう」


うわマジかよこれどうする?


「何よそ見してるのかなぁ?」


――風切り


っは、やばい


ザシュッ


奴の攻撃は俺に当たった何とか直撃は避けられたがただの高校生を傷つけるには十分すぎる威力だ。


「ぐはっ、クソどうすれば…」


すると、酒呑童子がかまいたちと戦いながら言ってきた。


「晴人、俺と契約しろ。契約したら俺も本領発揮できるし、お前も強くなれてあの男ぐらいなら俺の力に慣れてなくても倒せるはずだ」


契約か…でも、契約したら化使いとして命かけなきゃ…いや、そんなこと言ってる場合じゃない。


「わかった。契約するよ」


「承知した」


酒吞童子はかまいたちを蹴り飛ばすと急いでこっちにやってきて、俺に向かって祈り出した。すると、俺と酒呑童子の体が赤く光だし、その光はやがてつながっていき、そしてはじけるかのように消えていった。


「い、今のは…」


「これで契約完了だ。これでお前も戦える」


すると、男が慌てた様子でいた。


「どうやら契約したみたいだけど、契約した化物の力はそうすぐには扱いこなせないはず。一気に片を付ける」


――風切り・五連撃


「どうだ、五連撃は枚数が増えただけじゃない。一枚一枚の威力も、スピードも上がっている。これで終わりだ!」


「・・・」


――火炎 酒蔵

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