第3話 化使い
「化使い?何ですかそれ?」
「化使いって言うのはな、俺たち化物の力を使い、世間で悪さをする化物や、それの力を使う人を祓う人のことだ」
「はぁ。で、その才能が俺にはあると」
「ああ。一流化物の俺が言うんだ間違いない」
「でも俺、そんな特別運動神経がいいとかないですよ?」
「それは安心しろ。俺と契約すれば、俺の力を得ることができる」
「そうですか…」
いやこれ悩むな…いくら才能があるとはいえそんな危険なこと俺やだよ?俺長生きしたいもん。でもな、俺に才能あるのか…
「ちょっとしばらく考えさせてください」
「そうか。いい返事待ってるぞ」
「はい、じゃあ決まったらどうすれば?」
「ああ、俺の名前を呼べ。基本お前の近くにいるから」
「へ?」
「じゃあな」
そういって酒呑童子はどこかに行ってしまった。俺の近くにいるってなんだよ怖いよ。
あたりを見渡してみるが酒呑童子らしき人影。いや、化物影は見えない
「まぁいいや。とりあえず帰ろ」
そういって俺は家に帰った。
次の日
今日は祝日なので学校は休み。本当ならどこか遊びに行きたいところだがそれはできない。ここら一帯に強風警報が出ているからだ。まぁ、もう一学期も終わりの時期だし、この時期って台風とか多いからよくあることなのかな?
「おい、晴人」
どこからか酒呑童子の声が聞こえてきた
「え?酒呑童子?一体どこから?」
「んなことはどうでもいい。この強風、化物。しかも人間と契約してる奴の仕業だ」
「え?まじ?」
「ここで嘘ついてどうする。俺はそいつを祓いに行く。お前もこい」
「なんで俺も…」
「こっちは何としてもお前と契約したいからな。化物のことを知れば乗り気になると思ってな」
「はぁ、なんで俺にそこまでこだわるんだか。まぁいい、行ってやるよ」
「よしきた!てなわけで行くぞ」
いきなり目の前に酒呑童子が現れた
「うわびっくりした!」
「早くしないと、化物の強さにもよるがこの町だけで被害が収まらない可能性結構あるからな」
マジかよそれって昨日の鵺よりやばいんじゃね?まぁ行くって言っちゃったし行くか。
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