第2話 酒呑童子
「え?あ、あなたは?」
「俺の名は酒呑童子。化物の一匹だ」
ば、化物?てか、酒呑童子ってあの超有名妖怪?え?俺の目の前に酒呑童子と鵺いるの?いろいろとやばくない?
「ヒョウヒョウ!」
ゴロゴロゴロ・・・
鵺が体に雷をため始めた。そして・・・
「ヒョォォォォウ!」
ドーン!
雷をまといこっちにやってきた。あ、これ俺今度こそ死んだわ。今度は第六感でも死を感じる。
「ったく、雑魚がちょっと名の知れてる程度で調子乗んな」
酒盛 昏睡炎舞
すると、酒呑童子の刀には赤、金棒には青の炎がまとった。
「真の強者ってもんを見せてやるよ」
酒呑童子が構えた。そこに鵺が突撃した。
ドーン!
大きな音とともに煙が立った。前が見えない。なんか、とりあえずすごいことが目の前で起きたってことだけはわかった。それ以外は知らない。あ、そろそろ煙が晴れてきた。音のした方をよく見ると・・・
真っ黒になり倒れている鵺と、座って酒を飲んでる酒呑童子がいた。
「え?鵺が倒れてる。酒呑童子さん、だいじょう・・・ぶそうですね。酒飲んでますし」
「ああ、やっぱり勝負後は日本巣に限るんだよなぁ!お前も飲むか?」
「いえ、未成年なんで」
「そうかそうか。あ、そういや名前聞いてなかったな。何と申す?」
「双川 晴人です」
「晴人か。いい名前だ。俺の名は酒呑童子。聞いたことあるか?」
「あ、はい。結構有名な妖怪なので」
「妖怪?そんな狭いジャンルでくくるな。俺は化物の中でも有名なんだ」
「化物?」
「ああそうだ。化物は妖怪だけでなく、ドラゴン系のやつらみたいな、海外生まれのやつらも含むんだ」
「そうなんですか」
なんか、イメージと全然違うな。なんかもっと怖いイメージあった。
「あの、なんで助けてくれたんですか?」
「あ~それはな?お前から化使いの素質を感じたからだ」
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