第43話 素直②
久しぶりに
「何、作ってんの?」
「久しぶりに鳥そぼろが食べたくなってね。あんたも食べてく?」
「うん、いい
思わず、調理しているお母さんの近くに行って、フライパンを
ちょうど、鶏むね肉のミンチが
「ああ~、美味しそう」
「もうちょっとで出来るからね。あ、ご飯、
「いいよ」
食卓には、鳥そぼろと
「夕飯は、外で食べに行こうか。お父さん、帰ってきたら」
「いいって、
「そうかな、喜ぶと思うけど。久しぶりに話したいみたいだし。それに、お母さんはご飯作らなくて済むし。こんな暑いと、料理作るのも
「分かる」
「何がよ?」
お母さんが、
「俺も、ご飯作るようになったから」
「お料理をする? どなたが」
「俺が」
「彼女が?」
「何でだよ、俺がだって。いっつも、みんなそう言う」
「
お母さんが、ビックリしたような顔をした。俺は実家にいた時、
「お母さん、あのさ俺、一回、前に電話した時、あったじゃない」
「いつ?」
「夜にさ、元気~?って」
「あ~、あったわね。よく分からない用の電話」
「そうそう、あの時の聞きたかったことがあるんだけどさ」
「うん、何?」
「なんか、気になる人がいる時ってさ、ま、別に好きって訳じゃないんだけど。うん、なんか、仲良くなりたいなって思ってても、ネックになって止まるとか、自信がないとか言うじゃん。それって、どう思う?」
「うん? どういうこと」
「分かった。シンプルに聞こう。仲良くなりたい人がいて、足かせになる不安や自信が無い時って、
親子の悩み相談会が始まった。人生の先輩が身近にいるんだ。恥ずかしいけど、ちょっと聞いてみよう。お母さんの
「
「いいよ、それで」
もう、ストレート
「そうねぇ、好きな歌で考えてみたら、好きな
「うん、あるある」
「それって、歌とか漫画、アニメそのものを好きになっているでしょ」
「うん」
「それを作っている人達から好きになる? 好きになる前に、それを作った人たちがどういう人たちか分からないと、そのものを好きになれないって言ってる感じじゃない?」
「ああ、全部を知らないと好きかどうか分からないってこと?」
「そう、前から
「気づいたら、夢中になっててゲームとか好きになるもんな。えっ、人も一緒?」
「好きになるって
「確かに、そうだ。あっ、お母さんはどうしてた?」
「何がよ」
「もし、好きになりそうな人がいた場合、どのように
「よくぞ、聞いてくれた。息子よ。お母さんは、結婚する前、
おいっ、おいおいおい!
そして母親の
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます