第39話 継続の秘訣②

 人との付き合いって、こんな考えるもんだっけ。天井てんじょうを見つめながら、過去の人間関係を振り返ってみた。まぁ、気が合えば仲良くなって、気づいたら友達になって自然と、どうにかなるもんだと思ってた。特に、深く考えることはなかったんだけど問題が起きれば、人に相談して愚痴ぐちってた。でもなぁ、そんなに深く考えることも関係になることもなかったな、今思い返せば。最初はノリとか楽しさで仲良くなって、いきおいで連絡先交換して、一緒に遊びに行って。でも、なんかきっかけでめられたりして、自然消滅しぜんしょうめつだもんな。


 人付き合いって言っても、表上おもてじょうは上手くやっているようだけど、あさいから残らないし、深くも考えない。社交辞令しゃこうじれいで済ませたりするから、深めたいなぁっていう人はいないんだよな。その前に、面倒めんどうだなって思ってしまうから、そこから進まないってのが本音ほんね。まぁい人でいたいっていう、よくもあるんだろうな。


 寝返りを打って、横になった。


 でもなぁ、本当は誰かと分かち合いたいと思う気持ちが、どこかにある。かざらなくても、このままの俺でと思うけど、ワガママとかじゃなくて最低限さいていげんの相手に対する礼儀れいぎは別として。やさしくて紳士しんしじゃない俺でも、普通に話をしていたのが沢村だったんだよな。他の女の子と話している時って、大抵たいていカッコつけてるからな。常に考えながら話をしている。職場でも、そう。なんか、無難ぶなんな俺をえんじている感じ。良い人、さわやか、優しい、好感度こうかんど。でも、本当はどこか “ あ~、面倒めんどうくせぇ ” って思っている自分がいる。


 あ~、これを言って欲しいんだろうなとか。これを求められてるんだろうなって、勝手に思って言ってる。それが本心じゃなかったとしても。だって、めたり問題が起きたりすると面倒めんどうだもんな。無難ぶなんに過ごしたい。そしたら、本当に付き合える人がいないのか……難しいな。


 もし、沢村に別の男性がいたら、俺は今のように話が出来るかな。ありえるよな友達として、いやぁどうだろうな。現実的に考えてしまうと、簡単に行けないってのもある。これ以上、仲良くなっても、もしダメになってしまったら彼女の年齢のことを考えると、無責任なことは出来ない。でも、こうして何もせずにいると、このままだよな。


 年齢とか関係なく、気持ちだけに考えると、このまま仲良くなりたい。だって、気づいたら、ここまで仲良くなっていた。でも、最初のいきおいだけかもしれないと思ったんだけど、こう考えてしまうと、なんで沢村のことでここまで考えてしまうのかも分からない。本当は仲良くなりたい、もっと話がしたい、今だけそれだけを考えている時は楽しい。でも、冷静れいせいにその後や先のことを考えると悩んで止まってしまう。


 俺だけ考えても仕方のないことは、分かっているんだけど。一緒に居る時は話しに夢中むちゅうになって、その後、あれは良かったのかなと思っている不思議ふしぎな自分がいる。



























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