第26話
浅井side
熱い吐息を交わし、深く愛し合い同時に果てた俺たち。
月島先生はベッドの上でぐったりとしていて、俺は汗でオデコにへばり付いた先生の髪の毛を俺がよけてあげると先生は虚な目をして開けた。
凸「先生…そんな顔して…そんなに気持ち良かった?」
俺がそう問いかけると月島先生は泣きそうな顔をしてギュッと俺にしがみ付く。
俺はそんな月島先生が可愛くてそのままギュッと抱きしめ返してあげると、月島先生はボソッと俺の耳元で呟いた。
凹「…ごめん…もう一回だけ…抱いて…」
月島先生のその言葉により、俺たちはその夜、朝日が登り始めるまで愛し合った。
さすがの高校生の俺でも短時間で5回も行為を致した後遺症は大きく、最後の一回は絶頂を迎えると同時に気絶するように眠ってしまい、気づいた時には綺麗に布団が掛けられてあり目覚めた俺はゆっくりと身体を起こした。
ボキボキと首を鳴らし1時間くらいしか睡眠時間がとれなかった眠気を飛ばすように背伸びをすると、バスルームから濡れた髪を拭きながら出てくる月島先生と目が合った。
凹「…お…おはよ…」
凸「お…はようございます。」
散々、月島先生のことを抱いておきながらつい、恥ずかしくて先生から視線を逸らしそう挨拶をすると月島先生がクスっと笑い俺は先生の方に視線を向ける。
凹「昨日の夜とはまるで別人だね…?先生びっくりしちゃった。」
凸「は?なにが?」
凹「慣れてたから…」
そう月島先生が言った瞬間、笑顔だった月島先生の顔は真顔に変わり、思わず俺は慌てて飛び起きるようにして先生の所に飛んでいく。
凸「いや!慣れてなんかねぇし!めちゃくちゃ緊張して手震えたし!そりゃ、DVDとか見て色々勉強はしたけど!不良だからってそんな遊びしたことねぇから!!」
俺が月島先生の肩を持ちながら必死でそう訴え掛けると、月島先生は驚いた顔からまた、目尻を下げてクスっと笑う。
凸「なんだよ…また笑って…」
凹「浅井くんが童貞な事くらい知ってるから大丈夫だよ。先生がびっくりしたのは女の子とならともかく、男とのやり方に慣れてたからって話。」
それを聞いてやってしまったと思った俺が肩を落としていると月島先生は俺の頭をぽんぽんと撫でる。
凹「ごめんね…大切な浅井くんの童貞奪っちゃって…」
凸「別に俺がヤリたかったからヤッただけだし…ってか童貞じゃねぇし…」
凹「浅井くん嘘つくと口尖る癖あるよね。」
凸「はぁ!!マジだし!!」
俺はそう言って無意識に尖っていた唇を月島先生の唇にチュッとすると月島先生は俺の背中を宥めるようにトントンと叩く。
凹「ありがとう…でも先生は嬉しかったんだ…浅井くんの初めてをもらって。」
凸「んだよそれ………ムカつく………」
凹「んふwもうすぐ朝ごはんの時間だから早くシャワー浴びておいで。」
凸「童貞ばれて恥ずかしいからシャワーひとりで浴びれない。」
凹「何言ってんだよ。真っ裸のまんまで。早くシャワー浴びて着替えなさい。童貞じゃないんだろ?」
凸「童貞だし。」
凹「もう分かったから早く入れw」
月島先生にそう言われて強引にバスルームに入れられた俺は熱めのシャワーを浴び目を覚まさせた。
つづく
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