「押してくれただけじゃありませんか。ときどき相国は気が悪いこともありましたが、それでもいいのです、ハハハ、相国にはまだ野心がありました。まだ皇位を見拠えています。その胆力はまだ残っていますよ。洛陽の富をことごとく捨てて、関東の諸侯に犬を食わせて、ついに目を覚ましました」李儒は狂喜して、何の退廃も、何の不満も、すっかり消え失せてしまいましたが、董卓の野心さえ変らなければ、彼の理想はどこにあるのでしょう。

李儒は董卓の心を完全に理解していませんでした、何がより良い生活をしているのではなく、李儒の考えていたのは、今や一人の下、万人の上、二日後には更に一歩進んで、直接一人を殺します……

さて、これは素晴らしい誤解ですが、李儒の奮起は恐怖であり、特に董卓の非常に覇気の決定は洛陽全体を放棄して、李儒の全体的な足かせが解放された。

「相国が洛陽を捨てたのなら、玉璽も捨てて、漢室政権を代表する洛陽全体と、最高位を代表する玉璽を、関東の鼠どもに投げ捨ててはどうです」李儒は、興奮していましたが、董卓の考えが、ただの熱情にすぎないのではないかと心配になって、探りを入れてみました。

董卓は明らかにためらっていました、洛陽がなくなったらなくなって、どうせ空になったら、なくなっても痛くありません、玉璽の言葉は至高の位を意味するもので、空になった洛陽の力には及びません。

「相国はもっとよくしたい。これを捨てるのが正道です。漢室が伝国の玉璽を失えば、正統かどうかは別問題ですが、関東の諸侯は一心同体ではありません。玉璽一つで、小集団に分裂して、犬猿の仲になって、ついには力なく西進します」李儒は、なおも諫めました。

実をいうと李儒も、董卓が玉璽を捨てるという希望を抱いてはいませんでしたが、これはただの試金石で、董卓がためらったということは、彼にもそのことを考えていたということです。

ためらっている董卓を見て、李儒は狂喜して、ついに眼を醒ました。

董卓はしばらくためらっていましたが、鄭重な顔をしている李儒を見て、「こいつはいったい何なんだ、まあいいや、わしの知りたいことを聞いてみよう。」

「文優よ、玉璽はいらないとおっしゃいましたが、雍涼でどれくらい安らかに過ごせますか?」董卓は、自分の気になっていたことを訊ねてみましたが、彼はもう、安らかに暮したいと思っていましたが、昨日の一幕には、さすがにおどろいてしまいました、洛陽の酒色は、彼の体をからっぽにしていました。

「相国さん……です」李儒の声には、かすかな震えがあって、それを聞き出した。つまり、必要な場合には、本当に玉璽を捨てるというのは、もはや覇気や迫力ではなく、大丈夫な帝王の気魄なのです。

李儒は、しばらく考えていましたが、やがて、董卓のほうを見て、「相国、玉璽の一件が、うまくいけば、諸侯連合は、ここで潰れるばかりでなく、あと五、八年の間、函谷関を封鎖すれば、関東の風雲は雍涼に入りません。あの玉璽は、献公の手にある荊の璧にすぎません。

董卓は玉璽の大きさが小さく、正統な文化教育を受けていない西涼武夫には、玉璽が李儒の心の中で何を意味しているのかわかりませんでした。

秦の始皇帝が和氏の璧を使って玉璽を刻んだのは乗り物に過ぎません。なくなったらなくなってしまいます。その時になったら自分でもう一つ彫ればいいのです。五八年の安全生活はとても良いもので、特に李儒は天下の諸侯をも打ち砕くことができると言っています。

董卓は今小さい**と区別がなくて、人に殴られて、また人を打ち負かすことができなくて、心の中は恐れて家に隠れて帰ろうとして、今賢い人が彼に教えてあなたの食べない砂糖を投げさえすれば、あのばか者はすべて狂って頭が血を流すことを奪い取って、何年後にあなたは再び誰を踏みたいです!

むろん普通の人がこういっても、董卓は信じないでしょうが、李儒は董卓信だといって、こいつは絶対だといって、損をしたことはありません。

「ええ、御璽を差し上げます。あなたの好きなようにしてください。疲れていますから、近頃は何も聞かないでください」董卓は、かすかに、獰猛な微笑をうかべて、李儒にいいました。

李儒は董卓の顔のあの少しの笑顔を見て、自然に董卓が彼を慰めているのだと思って、彼に心理的な圧力がないようにして、更に後に董卓が疲れたことを聞いて、どんな事も聞かないで、更に心の中は悲しんで、いつ彼は董卓がこんなに大きい犠牲をしなければなりませんでした。

「儒は必ず肝脳塗地して相国の恩に報います」李儒は、董卓のうしろ姿に叩頭して、胸のうちを、董卓ではなく、関東の諸侯に向けました。

董卓は、門を出て、不思議そうな顔をして、どうして李儒がこんなに恩に着せられて、なんとすべて叩頭して、彼はどんな驚くことをしましたか?

三日後に長安に隠れて青銅鼎の中で肉を取っている賈詡は李儒の手紙を受け取って全体の人の魂が大いに出て、「ニマ、董卓は本当に李儒のあの****を成功させて、洛陽と玉璽を餌にして、このニマも迫力がありすぎて、お父さんを怖がらせて、前にほとんど酒色と金気に空になった雄志ですか?どのように私はちょうど歩いて、この商品は奮い立って、こんなにおどろおどろしいかどうかを要します。

賈詡の老僕は、殿さまが大広間の床で頭を抱えてごろごろしているのを見て、薬を取りに行って賈詡を助け起こしました。

「ジャフォー、酒色金気に胸を潰された馬鹿が、数日のうちに偉くなるものですか?」甚だしくは秦皇に比肩する胆魄雄渾なものであります。賈詡は、憮然として雲いました。

賈福はうつむいたまま、口もきかず、何事にも関与せず、ただ賈詡に仕えるのが彼の仕事でした。

どうしてこのような邪道な事があって、まさか老子は門前払いですか?賈詡は、自分が董卓をよく見ていたからこそ、董卓が堕落してしまったのだと思いましたが、長安に駆け戻ったのも、今の董卓をよく見ていなかったから、すぐにやめてしまったのだと思いました。

賈詡は、李儒の冗談を疑ってはいませんでしたが、一つは、李儒という人は、辛らつな面を除けば、実に堅物ですから、もう一つは、そんなことを言って笑うわけがありません、洛陽を棄てようが、玉璽を棄てようが、天下を驚かしましょう。殊に玉璽は、もし本当に李儒が放ったものであれば、手に入れた者がいかに隠密にしようとも、最後には天下に知れ渡ってしまいます。

ここに思って賈詡は憂鬱です……