煩悩の意味を検索してくれ
私は人間なので当然のように三大欲求がある。食欲はほどほど満たされている。睡眠欲は充足してはいないが限界を迎えると気絶する。強制スリープモードというやつだ。最低限は事足りていると思う。
問題は性欲である。私にはパートナーがいるがいつでも出来る訳では無い。月の物もあるし、相手に致す気が無いのに事に及ぶのは人権侵害だと思っている。このご時世、夫婦間であっても無理矢理事に至れば犯罪扱いされると知ってからは余計に億劫になってしまった。
前戯も頑張っているつもりだが、女性は演技が出来ると知ってからは本当にこれで大丈夫だろうか…無理をさせてはいないだろうか……と不安が勝ってしまう。
SNSなど見なければ良かったと思うし、本当に現状で満足しているか?とパートナーに聞いて「実は……」などと言われたら立ち直る自信が無い。そのままEDになりそうな気がする。
ここからは本当に最低な話になるので嫌悪感を覚える人は読むのを止めて欲しい。
そういう目的で有名な出会い系のアプリをダウンロードしてマッチした方と、先日昼間に喫茶店でお茶をしてきた。清潔感があって同じ歳で、話をしていて本当に楽しかった。私が既婚者であることも承知である。
相手から下心を1mmも感じなかったので、私も良き友人になれそうな風体で振舞った。
帰宅してから「楽しかったです」と送ったら「またご飯に行きましょう」と誘われたので今日行ってきた。今度は夜ご飯だったので1mmだけ下心があった。し、持ってった。クズである。結果、何も無かった。
普通にご飯を食べながら、共通の趣味の話で盛り上がった。食事が終わって、相手の下心が見えた瞬間が少しあった。でも気付かないふりをして話を逸らした。クズな上にとんだチキン野郎である。本来出会い系アプリとは無縁の人生を送ってきたのだから当然である。据え膳食わぬは男の恥という諺があったなぁと帰路の信号待ちで悶絶した。帰宅して車を停めてからハンドルに額を打ち付けて暫く動けなかった。
負け惜しみで「すみません、下心があります。◯◯さんにその気が無いなら忘れてください。普通にまたご飯に行きましょう」とメッセージを送った。どんなに美男美女でも気持ち悪過ぎる文面である。しにたい。
相手からは「どういう目的で出会い系アプリやってるんだろう?とちょっと気にはなってました、またご飯行きましょう」と返事が来た。
絶対手練だろずるいぞ。と思った。
こいつ気持ち悪いなとブロックされると思っていたのに返事が来た上に次の約束までした。
正直に言うと今日食事した店から10分の所にホテルがあるのもチェックしていた。気持ち悪い事この上ないのは自覚している。もっと気持ち悪い事を言えば、食事している時に髪や肩を性的な視線で見ていた。手が綺麗でめちゃくちゃ触りたかったし、帰り際に嫌われて拒絶されてもいいから抱きしめてしまおうかと思った。理性で押さえ込んで「おやすみ〜」と言って逃げるように車に乗って相手のことを見ないようにした。しにたい。ヘタレもいいとこだ。
明日は仕事なのに眠れなくてこんな駄文を書いてしまった。書いたらスッキリするかと思ったが余計に悪化した。寝よう。
午前4時の大人には 優木良 @ryoyuki710
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