27 剃毛(志鶴&鷹斗)

 兄は僕の言うことを何でも聞いてくれるようになった。殴られるよりはマシだと思っているのだろう。僕だって拳をふるわなくて済むのならそうしたい。

 夕食の後、僕は兄を風呂場に連れていった。かねてから計画していたことを実行するのだ。


「兄ちゃん、剃るよ」

「剃るって……まさか……」

「そう。座って。足開いて」


 僕はシェービングクリームを塗りつけていった。兄の陰毛はそこまで濃くはない。すぐ済むだろう。このために買った専用のシェーバーをそっとあてた。


「鷹斗……全部……剃るの……?」

「もちろん。ツルツルにしてあげる。子供みたいで可愛くなるね」


 最初はお腹に近いところから。陰茎の周りは特に慎重に。太ももを割り、お尻の穴の付近まで。


「本当に全部……?」

「そうだよ。あと、細かいところやるね」


 一辺の剃り残しもないよう、じっくりと時間をかけた。シャワーをかけてクリームと毛を流すと、白い肌があらわになった。


「恥ずかしいよ、鷹斗……」

「どうせ僕以外には見せることなんてないんだから、気にすることないよ。可愛い。本当に可愛い。自分で触ってみて」


 兄は指を這わせた。唇を震わせ、目は虚ろだ。僕は追い討ちをかけた。


「じゃあ、そのまましごこうか」

「んっ……」


 抗うことなく兄は動かし始めた。ゆっくりとそそりたっていくそれを眺めながら、僕は下唇を舐めた。


「小学生みたいになっちゃったと思ったけど、やっぱり大人だね。そんなに大きくして」

「言わないで……」

「でも、先っぽの方はピンク色でやっぱり可愛い」

「だから……もうっ……」

「一旦止めようか」


 兄は手を離した。覆うもののなくなった股間はやはり美しくて、僕はたまらずしゃぶりついた。


「あっ……ああん……」


 すべすべとした肌が心地いい。僕はそれを堪能しながら、兄をくわえ、口内に吐き出させた。


「ふっ……ふぅぅ……」

「気持ち良かった?」

「うん……」

「後で写真も撮ってあげる。裏側の方まで。自分じゃ見れないところもね」


 そして、何日かした後、兄がもじもじとしながら言ってきた。


「鷹斗、その、チクチクするんだけど」


 これは想定内。下着にすれてさぞかし気持ち悪いのだろう。でも、それを味わせたかった。僕は笑顔で返した。


「ああ、まあ仕方ないよ。また剃ってあげる。兄ちゃんは一生そのままでいるんだよ」

「うう……」


 こうして、兄を管理できることに僕はぞくぞくしていた。僕と一緒に居ないときも、兄は僕のことを考えてしまうことだろう。狙いどおりだ。さあ、次は何をさせようか……。

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