あの日の知らないことと学校内での移動の話
「実はね、あの時私たちもあの場にいたんだよ」
担任に見つかるアクシデントがあった後、鞠山さんが切り出したのはあの日の話だった。
「え?マジで?」
「あの日は4人で駅前のカフェに行く約束しててね。私たちは部活の話が少しあったから2人には先に行ってもらってたんだ。」
「そーそー。そしたら遠くから悲鳴が聞こえてきてさ。急いで駆けつけたら藤代くんは倒れてて、ちょうど舞ちゃんが美桜ちゃんを藤代くんの上からおろしてたとこだったんだよね」
「はぇー。全然知らんかった」
「私慌てちゃってね。119番したんだけど舞ちゃんがもう呼んでたみたいだったんだ。あ、骨折の応急処置はももちゃんがやったんだよ。バレー部マネージャーだからね〜。やっぱ手慣れてたよね」
「え!?そうなの!?」
「別にたいしたことしてないし。足の方はまだ固定するだけだったけど、腕は119番の人の指示してもらった通りにしただけだから。風夏にも手伝ってもらったし」
「いやでも、担当医の人が応急処置が適切だったんだろうね。ちゃんと綺麗に治るよって褒めてたよ。もしかしたら後遺症残ったかもしれないって。だから2人ともありがとう。知らないところでまた助けられちゃってたね」
「それなら、よかったけど…」
甘楽さんは照れたように顔を逸らして
「えへへ〜。どういたしましてっ」
鞠山さんは嬉しそうにぎゅっと抱き寄せてくる。色々と当たってるので勘弁してほしい。それに顔が近づいて髪からふわっといい匂いもしてくる。
「おきゃくさーん、教室着きましたよ〜」
羞恥心より居心地の良さが勝ってきてもうこのままでいいかななんて考えていたところに鞠山さんがそう声をかけながら椅子に優しくおろしてくれる。
「ありがとう、鞠山さん。甘楽さんも荷物ありがとうね」
「いいえ〜♪移動教室の時も帰りも運んであげるから声かけてね!」
「今週いっぱいは移動は全部私たち2人に任せていいからね。まぁ私は荷物持ちだけになっちゃうけど」
「えっ」
移動教室と帰りも?それって他の色んな人に見られるんじゃ…
「お礼、させてくれるんだよね?」
「迷惑とか考えないでよ?やりたくてやってるんだから」
「すぅ……。よろしくお願いします」
少し考えて、恩返しを受け取ることと美少女に運んでもらえる役得に釣られてお願いすることにした。
歩道橋で上から降ってきたクラスの4大美少女の1人を助けたら4大美少女に学校生活を助けてもらえるようになった。 @1121uniya
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