第32話

2025年 5月 9日


オジサンが入院して2日目。

咽頭癌と確定してから二ヶ月近く経っての やっと、と云った塩梅での入院である。

主治医が、咽頭癌と告知した時 「このまま何もしなければ余命6ヶ月」と言っていたのに、痛み止めの薬のみで二ヶ月近くもロスした。もっとスムーズにいかなかったのかと云う疑問は残ったままだが、私たちに放射線治療におけるノウハウが全くなかった事と 特にリサーチする事もなかった為、重大な局面に出くわした事も治療が遅れた一因だと云う反省もある。

しかし、敢えて言わせていただくが 最初、放射線と切除術のメリットデメリットを説明してくれた時、そこを説明してくれていたらと思う。

つまり…歯科問題である。虫歯は全て抜歯しなければならず、23章で書いた通り

オジサンの歯はボロボロだ。 今回は、インプラントだったが故に余計 時間がかかったと云うオチまでつく始末である。 最初から、何から何まで悪い方向に向かってしまった。 耳の下が腫れ出し頭痛が始まった事で オジサンは脳を心配して脳神経外科を紹介してもらった。ここで三週間経過。 結果は脳に異常は認められず 大規模な病院の耳鼻咽喉科を紹介された。ここで更に二週間。散々待たされた挙げ句が

「ウチでは対処できない」と見放され 今の病院を紹介され又最初から、、、

左側の顎下に まるで童話の「こぶとりじいさん」の様な腫瘍が成長を続け入院した時点で私のこぶし大にまで育っていた。

「これが癌そのものです」と、主治医から説明があったのは入院の8日前である。

それまでは その部分には一切触れる事もなかったのだが、とにかく心配で挫けそうなオジサンは 診察予定日を一日前倒しにして病院に駆け付けた事で やっと、

主治医が認めた。 そんなこんなで、我々の勉強不足を棚に上げ申し訳ないが、私は、ここだけの話、不信感を拭えないでいる。


ところで、事務長のOさんに「腎臓癌」が見つかり手術をする事になったのだが、こちらは早期発見だったので、ちゃちゃっと患部を取り除いて一ヶ月後には復活すると言っているのだが………ホント??そんなに簡単なものなの???

本当なら羨ましい限りだけどね。


今回の入院で 身内に限らずたくさんの人たちが心配してくれて心から有り難いと思った。 オジサンは 「俺の人徳」って訳のわからん戯言を言って私の冷笑を買っている。 もしかして頭に虫でも湧いたか?

これから日々繰り返される放射線で益々体力が落ちていくと思うが、どんなに体力が落ちても多分、競馬だけはやり続けるだろうから院内にフリーWi-Fiの設備が整っていたのは有り難い。コンビニもあるので、どうしてもコーヒーが飲みたい時はそちらで賄えるのも有り難い。


話はガラッと変わるが、先日 固定電話の留守電に「こちらは総務省のナンタラです、この電話は間もなく使用できなくなるので1のボタンを押して下さい」って

メッセージが入ってて笑っちゃった。

カンボジア辺りからきてるのかしら?  最近 物騒な事件が多くて巻き込まれない様にするのが私としては精一杯。皆様もどうぞお気を付けあそばせ。


今、この原稿を書きながらエンゼルス戦をチラ見していたが、山本投手がボロボロ…

満塁ホームランの後ソロホームランだもんなあ………らしくない投球で痛ましい。

ま、ここまでコテンパンにやられた方が いっそ諦めもつくか…次期待してます!。

       

       



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